ダメ出しCaregiver(養育者)の花園(オリジナルストーリー) ~『アナ雪』のありのままとは~

 『アナと雪の女王2』公開まであと一週間ほどとなりました。

今回はパート1のキーワードだった「ありのまま」についてお話いたします。

 

 f:id:mishacarrot:20191115140746j:plain

ダメ出し Caregiver(養育者)の花園

世界を七日でつくった造物主は、

三日目に作った植物の中でも特に美しい花の咲く種類のものを集め

花いっぱいの楽園を作ろうと思いました。

そして助手の中から仕事ができると彼が判断した者を

ケアギヴァー(養育者)に任命し世話をするよう命じました。

 

大役を仰せつかった助手ですが、

 

花の中の女王として期待されているバラに対しては、

「すぐ病気にかかるし、面倒な子だよ!しかも体についているトゲは何?性格の悪さを表しているね!」

と、言いました。

そしてユリに対しては、

「無駄に背は高くて色は地味だし、いつもうつむいて辛気臭い!」

タンポポに対しては、

「あら、そこにいたの?小さすぎて存在感がないのよね。しかも花が終わった後、なに面倒なものを飛ばしているのよ?迷惑な!」

 

小さい花も大きな花もかたっぱしから

言葉のナイフで切りつけ、いたぶっていきました。

 

花たちの成長は思わしくありません。

ケアギヴァーはいら立ちを募らせ言葉の暴力はますますひどくなっていきました。

「ちょっと、誰がそんなところで咲いていいといったのよ!

人の目を盗んでいやらしい子だね。

いいかい、お前が私の許可するところ以外で咲いた分は、

みんな足で踏んでそのままこねくり回してぐちゃぐちゃにしてやる!覚えておいで!」

地下茎を伸ばし他の花が咲かないようなところで

咲いているスミレを罵倒しました。

 

実はスミレは他の植物がアルカリ性の土を好むのに反して

酸性の土が好きなのでそれを目指して根を伸ばし、

花を増やしていたのにそんな言い方をされ、

もはや生きて仲間を増やす気力もなくなってしまいました。

 

ある日、世界に大きな嵐がやってきて、

「花園」の花の多くも突風で倒されました。

しかしその中に、倒れながらも再び太陽の方向に

茎をのばし咲こうとするコスモスがありました。

 

しかしケアギヴァーからは、

「プッ!なんだい、茎を無様に折れ曲がらせたその不格好な有様は!やれやれ、しぶとい花だね!」

と、倒れても伸びていこうとする力を嘲笑されてしまいました。

 

そしてある日のこと、造物主が「花園」を訪れました

「こりゃ、いったいどういうことじゃ!」

「有能な助手」に任せ、さぞ美しい花園が

出来上がったことであろうと期待しやってきた造物主は

花園のありさまに唖然としました。

すべての花に生気はなく、ほんの少しだけ咲いている花も

期待していたよりもずっと少なく小さなものでした。

 

「主よ、私の仕事は完璧でした。

毎日適切な量の水と肥料をそれぞれの植物に応じて与えることがどれほど大変か!

しかし私はそれをこなしてきたのです。」

「有能な助手」は言いました、さらに、

「それだけのことをしても、ここのこの子たちは私の苦労も知らず、

そして感謝の心をちっとも持とうとしない、なんとひどい子たちでしょう!

問題があるとすればそれは私ではなく、

ここにある植物たちの性根がねじ曲がっていることにあるのです!」

と、続けました。

それを聞いて花たちはさらに生気を失い、

瀕死の状態になるものまで現れました。

 

(こりゃ、いかん!)

造物主は思いました。

「有能」だと造物主が認めていた助手ですが、

実はほかの助手からの評判は芳しくありませんでした。

 

それに対して「有能な助手」は

逆に批判する者たちの人格などをこき下ろして言い訳をしました。

「彼らは私をねたんでいるのです。」

 

それを聞いて原因は「有能な助手」ではなく

他の助手たちにあると造物主は判断していたのです。

そして、評判の悪い「有能な助手」に大きな成果を上げさせてやろうと、

花園を任せたところこのありさまでした。

 

造物主はすぐさまその「助手」をケアギヴァー(養育者)の役目からおろし

他の物に花園の世話を任せました。

そしてそのあと花園がよみがえったのかどうか?

 

それは読む方々の想像にお任せいたします。

 

『アナ雪』におけるありのままとは 

ブログにてオリジナルストーリーを

出すのは初めてでしたが、いかがでしょうか?

 

その後の展開は読む方々の想像にお任せしましたが、

庭でいくつもの植物を育てたことのある者として言わせていただくと、

弱った植物を復活させるのは至難の業です。

ほかの優しい養育者に変わったから、

すぐにどうにかなるってものでもないでしょうね。

 

はじめて物語らしきものを書いたけど、

「有能な助手」の罵詈雑言は、

自分の母親が私に言った言葉をアレンジすればよかっただけなので、

そんなに難しくなく一気に書き上げることができました。

 

ケアギヴァーが植物に行った罵詈雑言、

たとえばバラに言った言葉は確かに本当です。

バラを育てるのはそれだけ難しいということですが、

それでバラの値打ちが下がったりするのでしょうか?

 

ユリやタンポポに言った外見的批判、

短所と長所はコインの裏表のようなもので、

あれだけ美しく愛らしい花々も意地悪な目を向ければ、

こういう表現ができてしまうのですね。

 

自分の特質、持っているものを徹底的に批判され、

忌むべきものであるかのように思い込まされてしまった状況の残酷さは

『アナ雪』のエルサが置かれた状況と同じです。

 

ただこのダメ出しマニアのケアギヴァー(養育者)、

書いてみるとアナ&エルサの両親というより

ラプンツェルの養母(実は彼女を誘拐して綴じ目ていた魔女)の方に

雰囲気が似てしまったかな('◇')ゞ…。

 

思ったよりオリジナルストーリーで字数をくってしまったので

こちらの次記事に続きます。 

mishablnc.hateblo.jp