吾輩は下僕の家で家の中と庭の近辺の警備を請けおっている。
下僕であるにんげんは体はわれら猫よりでかいが、
動きが鈍く外からの脅威に対してどうも鷹揚なところがある。
ゆえに吾輩が毎日パトロールを行う、
優れたものに課せられた「ノブレスオブリージュ」というやつじゃな。
さて終わって帰ってきたぞ、
下僕よ、はよ、ナデナデせんかい(*'ω'*)!
うむうむ(*'ω'*)、それが終わったらご飯じゃな、
下僕と一緒に台所という食い物が置いてある空間へ移動する。
そして、まずは前菜、腹が減っているので
なんでも旨い状態のときに食べられる代物を下僕は出してくる、
吾輩は腹が満たされるまでそれを食すといったん休憩をとり、
しばらくするとグレードの高いフードを要求する、
下僕は何やらぶつぶつ言いながら吾輩が要求するフードを出してくる、
吾輩は再びそれを食す。
そして次が問題なのじゃ、
最後に最もうまい「ちゅ~る」なるフードを要求するのだが、
下僕はすんなりそれを出してはくれぬ、
ちゅ~る!、ちゅ~る!、ちゅ~る\(◎o◎)/!
と、吾輩は連呼するのだが、
下僕はそれに応えず、吾輩より大きな声で何やらがなり立てる。
言っても無駄そうだし、やかましいので外に出る ( 一一)。
もちろん吾輩は心が広いのでこの程度のことで、
誉ある我の下僕という称号を下僕からはく奪しようとは思わないがな。
ちゅ~るは猫界における格付け「にゃしゅらん」で☆3を有しておる
吾輩が口にする食べ物で☆3レベルはこのちゅ~るだけである。
念のため「にゃしゅらん」の星の数の基準を説明しておいてやろう
- ☆1 腹が減っていれば食べてもよいレベル
- ☆2 悪くない味だ、と、多くの猫が感じるレベル
- ☆3 ほとんどの猫が何度も食べてみたいと思うレベル
まあ、こんな感じであろう。
下僕は「ゼイタク」とかいってなかなかちゅ~るをだしてくれぬ。
ゼイタクはねこの味方だが、にんげんにとっては敵らしい。
ふだん器に盛ってあるのは☆1レベルのカリカリ(かたい餌)だ。
腹が減っているときは仕方なくそれを食す。
しかしある程度食べて腹が満たされると
それだけでは飽き足らず次の餌を要求する。
そのときに出てくるのが☆2クラスのカリカリである。
☆1と違い、かじると中から別の味が出てきたり、
表面にクリーム状のものがデコレーションされていたり、
同じカリカリでも☆1に比べると食の楽しみを堪能できる代物である。
そして最高グレードの☆3 (*´ω`)、ちゅーるのほかに
今思い出したがスープの入った柔らかい肉なども食した経験がある、
カリカリの中にも同レベルのものがあるらしいが、
吾輩自身はカリカリで☆3レベルのフードを食したことはない。
この「にゃしゅらんの格付け」はすべてのねこを束ねる「組織」が
定期的に下僕持ちのねこに聞き取り調査を行い、
その結果から総合的に判断しているらしい。
フードの格付けについては結果も公にされ
すべてのねこが目にすることができるようになっているが、
実はにゃしゅらんにはそれの他に、
「裏にゃしゅらん」あるいは「闇にゃしゅらん」とよばれ、
吾輩たち一般のねこが目にすることのできない
極秘の格付けデーターも存在するといううわさがある。
覆面調査など、より高度なテクニックを使って得た情報をもとに
格付けされる対象は「下僕」そのものであり、
その結果は対象の「下僕」の主であるねこに対してすら公表されない。
公表されないのになぜその格付けが存在しているのを知っているのか?
だから「うわさ」だといっておろうが!
まあ、この話にはさらに、
星をはく奪された「下僕」には組織からスナイパーが派遣される、とか、
にわかに信じがたい話もついてくるので、
都市伝説の類と解釈する一般ねこも多くいる。
吾輩も話半分で聞いているがな…。
さてそろそろ昼寝じゃ。
気がむいたらまた話してやるので、またな('ω')ノ。
前回の記事はこちら('ω')ノ