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預けられる子どもたち
虹の橋のたもとに訪れる人間。
ほとんどが、先にこの場所に来ていた犬や猫を迎えに来る彼らにとっての特別な人間なのですが、それとはちょっとだけ違った形でやってくる人間が少ないけどいます。
まずは小さい人間、つまり子供です。
ここにやってくる子供はどこかさみしげだったり、おびえていたりと、子どもに普通に見られる朗らかさが乏しい子が多く、そういった子が道案内役に連れられてやってきます。
珍客中の珍客タダヒトは、その子どもたちは本来彼らを愛すべき大人たちに愛されることがなかった者たちで、道案内役が迷子にならないようここに連れてきて預けるのだ、と、猫博士たちに聞きました。
猫博士も犬賢者も特に彼らに話しかけることなく、好きなところで好きなように過ごさせます。
そして注意して観察しないとわからないのですが、子供の入れ替わりが激しいのです。
頻繁に子どもは連れてこられるのですが、いつの間にか去って行ってしまっています。
そしてこれも注意してみなければわからないのですが、犬や猫も一緒に消えていってしまっています。
さてやってきた少女ですが、年齢は十代半ば。
タダヒトが自分と同じタイプのイレギュラーと勘違いしても無理はなかったでしょう。
「なんじゃ、かわいい子じゃからナンパでもしようと思ったのか?」
猫博士がからかいました。
「ちがいますよ、話し相手は多いほうが…。僕たち合わせて、二人と二匹もいれば話も尽きないだろうし、変化の乏しいこの場所でも退屈しないのではと思ったから。」
タダヒトはいいました。
「まあ、子どもではわしが得意とする知的なトークの相手はできんが、あのくらい育っていればそれは可能かもしれん、じゃがの…。」
猫博士が言い、その後を受けて犬賢者が説明しました。
「あの方は案内役もなくここにたどり着いたという意味では、あなたと同じくイレギュラーな存在ですが、本質はあそこにいる子どもたちと同じようなものなのですよ。」
「まあ、少々育ちすぎていたので、案内役がつかんかっただけじゃ。」
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☆おまけ~クリスマス準備2~☆
今回は特に語ることもないので作者あとがきは省き
クリスマス加工再びです('ω')ノ。
それぞれのお帽子('ω')ノ。
Windows10の3D加工は海外のデザイナーが手掛けているのか?
アメリカのアニメに出てくるようなキャラが多いです。
エサを食べている後ろ姿、何やら変な生物に付きまとわれています(;^ω^)。
ではまた(^^♪。