昭和ネコ令和を歩く

~Show a Cat walk in 00~

新作歌舞伎も興味深かった『風の谷のナウシカ』

今週のお題「一気読みした漫画」

 

ありすぎて一つに絞れません。

 

基本的に連載中でなければ、面白いマンガは一気読みがデフォでしょ。

時間とお金が許すなら、という条件付きですが( ̄▽ ̄;)…。

 

お金については古いマンガなら、ブックオフのような古本屋で全巻セット探してもいいし、往年の名作なら図書館で目にすることもあります。

 

しかも「愛蔵版」のハードカバーで揃えられているのもあって、老眼が進み始めたオーバーフィフティにはありがたい限り。

 

うちらのところのような田舎の図書館でも

ゲゲゲの鬼太郎』(水木しげる

ファラオの墓』(竹宮恵子

ベルサイユのばら』(池田理代子

『SWAN』(有吉京子

などなど。

 

少女漫画が多いのはブログ主のバイアスのせいです。

少年漫画のジャンルもすぐには思い出せないけどいろいろあったと思います。

 

つい最近まとめて借りて一気読みしたのが、『風の谷のナウシカ』全七巻。

 

映画でよく知られている主人公のナウシカが暴走する王蟲を止め、青き衣にて黄金の野にたつシーンは二巻までのエピソード。

そこからまだ続きがあるのです。

 

それを知ったのが今年初め。

NHKにて「風の谷のナウシカ」全巻を描いた新作歌舞伎が放送されたからなんですよね。

昼夜二部の6時間公演で、歌舞伎の演出の形も活かした興味深い作品に仕上がっていました。

 

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視聴する前には予備知識として全巻通したストーリーもWikiで調べました。

 

その後、図書館に全巻そろっているのを知って借りてよんだのですね。

全巻読むと映画で抱いていたイメージがだいぶ変わります。

 

特に変わったのが、映画では、とつぜん風の谷にやってきて軍事協力を強要し、巨神兵の復活をもくろんだクシャナ殿下。

映画だけなら敵役っぽかったけど、全巻通してみるとナウシカと並ぶもう一人のヒロイン。

 

兵士たちからの人望は高いが、三人の無能な兄王子と父王から疎まれています。

 

映画ではトルメキアに滅ぼされたアスベルの国が王蟲を暴走させてトルメキア軍を滅ぼそうとした、と、なっていましたが、原作では土鬼という敵の大国のはかりごとであり、父王たちはそれを知っていながらクシャナを戦死させるために情報を知らせず派遣した、と、なっております。

 

その後、内も外も敵しかいないクシャナは、ある時はナウシカとともに、ある時はわかれて、世界を滅ぼしかねない土鬼の「作戦」を阻んでいきます。

 

エヴァンゲリオンの作者の廣野氏は、クシャナを主人公にしたアニメを作りたいと申しでたけど宮崎氏は「くだらない」と一蹴したとか。

私も見て見たかったけどな。

 

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クシャナ殿下のイメージって、のちのジブリ映画の「もののけ姫」のエボシ御前に引き継がれている感じがしますね。

 

容姿端麗、クールで男勝り。

クシャナは部下の兵士やトルメキアの民、エボシは売られた娘や病人など、弱い立場の者にめちゃくちゃ優しい。

 

ヒロインに対峙する立ち位置ながら人間的に奥行きのある人物です。

 

ナウシカによるクシャナ評として

「深く傷ついているが、本当は心の広い、大きな翼をもつ優しい鳥」

と、ありましたね。

 

〆はこちらで('ω')ノ。

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その者青き衣を…、ナウシカごっこしているマオです💦。

 

ではまた(^^♪。