TPPってそういえばどうなった?
タイトルのTPPですが、オバマさんがアメリカ大統領だった時に日本も参加するか否かで問題となり、特に農畜産業の反対が激しかった環太平洋パートナーシップという経済連携協定です。
オバマからかれこれ大統領も二回変わっているし、ニュースではすっかり聞かなくなって久しいですが、いったいどうなったのでしょうかね?
アメリカの機嫌を取るためにも参加は必須。
(日本国民にはそう見える。)
それで農畜産業の機嫌を取るためにか「畜産クラスター事業」という補助金事業が立ち上げられました。
(作注、補助金事業など専門的な事柄については、とてつもない字数の説明がいりますし、それはこのブログの趣旨とは外れてしまうので、興味や知識のない方々にもわかりやすいように、大事なことは抑えつつもできるだけ簡単に、あくまで住民側の目線の記事といたします。)
住民をペテンにかけた補助金事業
話が長くなりそうなので、まず要点からお話いたします。
その補助金事業にとある畜産事業主が手を上げました。
県や市やJAと連携して手続きを進めていく際、それについて近隣住民には一切の説明はなかったです。
悪臭や汚水が流れる危険性による環境悪化についてもちろん配慮もなく事業を進め、本来なら手続きがなされる前に住民説明会など開いてしかるべきところ、補助金交付決定、大型牛舎建設も確定の事項になってから一応住民への説明会も開いたのです。
いわゆるアリバイ作りのためにだけそれを開いたようにしか見えませんね。
しかもその説明会の時の説明さえ、牛舎建設の場所を実際に建てる場所よりも山側であると住民に虚偽の説明を行ったのです。
要点だけでも結構長いな。
ざっくりいいます。
牛舎建設で最も悪影響を受ける可能性のある住民を無視して事業を進めただけではあきたらず、説明会の時ですら住民に嘘をついたというわけです。
はっきりいってそれで押し通しさえすれば、一応形式だけの説明会も開いたし何とかなると県も市も、JAや農業委員会も業者も、タカをくくっていたのでしょうね。
もちろん住民怒りました。
その後近隣住民を中心とした、建設に反対する署名運動が展開されたのです。
うちの家にも近所の人から署名のお願いきました。
「今でさえ臭いのにヽ(`Д´)ノプンプン!」
口コミだけで近所のつながりから職場のつながりまで、阿蘇市総人口、約2万4千人、そのうちの四分の一以上に当たる約7千5百人の署名が集まり市に提出されました。
市側は泡食って事業を凍結するも、事業者が工事を強行。
そしてさらに大規模な二度目の説明会が2018年3月27日行われました。
(テレビ中継まで来ていました。)
とりあえずここまでも十分ひどい話です。
細部にわたって非常にずさんで住民をなめた対応が県知事や市長や市の行政、JAを中心とした農業関係者そして事業主にも見られるので、一つ一つ後日詳しく記事にしていきます。
行政もJAも頬かむり、住民だけ割を食う
先ほど話した事は2017年秋~2018年春までの話です。
それがなぜ今頃記事にするのか、といいますと、9月5日の熊本日日新聞に補助金事業であんなペテンまがいのだまし討ちを近隣住民たちが受けただけでなく、税金を無駄に使われ一般市民だけがバカを見る決着がローカル記事として載っていたからです。
決着としては事業者が裁判を起こし、一千万円ほどの損害賠償の支払いを命じられるも市側は控訴せず、当時の関係者の処分もなし。
うちは新聞を取っていないのだけど、旦那の勤め先がとっている新聞をこれはひどい、ということでもらって帰ってきて読ませてもらいました。
阿蘇市民が著しく迷惑をこうむった補助金事業の件が報じられている日の新聞の見出しが「菅首相 退陣へ」でした。
阿蘇の住民にとってはペテン師まがい!
クラスター事業をプッシュしたのは安倍政権です。
その決着の見出しを見ると隔世の感がありますが、住民をあれだけ悩ませ苦しめたにもかかわらず手続きに関係してきた者たちは今ものうのうと、怒りを禁じえませんね。
ゆえに当時の資料を掘り起こしてめいわくを被った住民目線からもう少し記事を続けます。
私もこのまま押し切られて大型牛舎など建設されたらとか、悩んで円形脱毛症を軽く患いましたもん"(-""-)"。
☆本日の癒し~とっちらかった資料~☆
当時の資料を引っ張り出して広げるとさっそく下に敷くマオ( ̄▽ ̄;)…。
話の続きはこちらです。