9月8日、英国のエリザベス2世が70年の在位を経て、虹の橋をお渡りになりあちらの世界へ旅立たれました。今回は亡き女王陛下を知るのにおすすめの映画を、ブログ主の独断と偏見で紹介いたします。
『クイーン』
まずは2006年のイギリス映画『クイーン』。
これは1997年31日にダイアナ元皇太子妃が事故死してからの英国王室の内幕を描いた作品です。
エリザベス女王が主人公で、ダイアナ死亡後の英国王室の態度が冷たすぎる、と、国民から批判を浴びるのです。
でも女王目線では、ダイアナ元妃は女王が作り上げてきた英国王室の伝統を否定し、泥を塗って王室を去った人物であり、その人物の死に際し王室の人間と同じような形での弔いや弔意を示すことに最初は抵抗を感じてしまうのです。
そこから女王として、国民が満足する哀悼の意の示し方をするまでの葛藤や周囲の人間とのぶつかり合いがこの映画の見所です。
『英国王のスピーチ』
次に2010年のイギリス・アメリカ・オーストラリアの歴史ドラマ映画の『英国王のスピーチ』。
主人公はエリザベス2世の父親のジョージ6世です。
ジョージ6世は先代のジョージ5世の次男で吃音に悩まされていました。
その治療に当たった言語療法士との訓練の日々と友情の映画です。
長男の皇太子(のちのエドワード8世)は社交的で女性関係も派手な人でしたが、のちにアメリカ女性シンプソン夫人と恋に落ち、彼女と結婚するために王位を退いたので、弟のジョージ6世が即位することになります。
かなり有名な恋愛事件ですが、この事件がなければそもそもエリザベス2世という女王も存在しなかったというわけですね。
英国王室では1772年王室婚姻法により、離婚歴のある女性やカトリック教徒と結婚した者は王位継承権を失うとされていたのです。
チャールズ国王とカミラ王妃がすんなり結婚できなかったのもこれによるものです。
現在は2013年新たに王位継承法が制定され変わりましたけどね。
話を映画に戻しますと、ジョージ6世は訓練によって吃音を克服し、第二次世界大戦がはじまると、国王として英国全土に向けて国民を励ますスピーチを行うのです。
あ、ネタバレまでいっちまった( ̄▽ ̄;)…。
どちらの映画も英国王室で有名な事件も絡んでいて興味深い作品でした。
☆本日の癒し~マオちゃんの即位式~☆
なんの王様だ?
それではまた(^^♪。