(於大の方画像)
NHK大河の『どうする家康』で主人公家康の母於大の方が登場いたしました。
演じているのは松嶋菜々子さん。
松嶋さんというと2002年の『利家とまつ』で主演を演じました。
今回は主人公の母ですが、これがなかなかたくましいですな。
家康に織田方に寝返らせるための特使として派遣されてます。
以前徳川家康を主人公にした滝田栄主人公のドラマの時は大竹しのぶさんが演じておられて、どこかほんわかするイメージでした。
今回は息子家康に言うべき時にはがっちり言うタイプになりそうです。
昨年の『鎌倉殿の13人』の北条政子やそのほかもろもろの女性陣のそうでしたが、日本(世界も)の女性陣はかなり強い、個人の性格もあるし、その発言権なども結構認められていたところが、戦国時代までの日本では見て取れます。
儒教の男尊女卑的な感覚が取り入れられるのは江戸時代からです。
儒教には三従という言葉があり、若い時は父兄に従え、嫁いだら夫に従え、老いては子に従え、という意味です。
奴隷か、ぼけ!
仏教の出典にも同じ意味で「女三界に家無し」という語があり、これも江戸時代あたりから広く浸透していった模様。
孔子にしても、あと以前記事にしたソクラテスにしても、なんか女性を蔑視しているというか、実はモテないタイプの男だったんじゃないの。
遊んでいたとしても暴力か金にあかせてだろ!
現在だったら絶対インセルになっていたタイプの男だよ。
(インセルとは「望まない禁欲者」あるいは「非自発的な独身者」で、要するに女性への恨みをつのらせた非モテ男子のこと)
ソクラテスに関する記事はこちら。
まあ、それは置いておいてその考え方を武家社会に浸透させたのが家康。
彼のせいで男尊女卑と世界でも言われる日本の基礎がつくられました。
どうする家康じゃなくてどうしてくれる家康だよ!
ヽ(`Д´)ノプンプン!
家康個人は女性蔑視感覚などなく妻や子を大事にしたタイプかもしれません。
ただ彼の場合、様々なめぐりあわせから、正妻となった女性がことごとく不幸になっていますね。
一番目の正妻今川家の正妻瀬名姫は武田と通じていたという疑いをかけられ、嫡男信康とともに信長に死を命じられました。
瀬名姫は本当に武田と内通していたのですかね?
今川出の彼女にしてみれば確かに織田よりは武田って考えはあったかもしれないけど?
二番目の正妻は豊臣家康の妹の旭姫です。
現在NHKプレミアムで放送中の『おんな太閤記』では泉ピン子さんが演じられておりました。
彼女は家康に嫁ぐために夫婦仲の良かった元夫と無理やり離縁させられました。
離縁させられた夫の福田甚兵衛はせんだみつおさんが演じていました。
史実においても夫の甚兵衛がその後どうなったのかはわかっておりません。
気の毒に思っても家康の側から断るのは難しかったみたいですね。
正妻が不幸になったのはどちらも実家の影を強くひきずっていたから。
実母のお大の方も実家が今川から織田方に寝返ったから、今川方の松平家にいられなくなり離縁せざるを得ませんでしたしね。
実家と嫁家で板挟みになるより、嫁いだら夫に従うって形にした方がすっきりして良くね?、と、家康が考えたのかどうか?わかりませんけどね。
とりあえずは母は強しということで。