今回は宝塚歌劇の演目の中から、個人的に良かったものを紹介いたします。
宝塚歌劇をじかに見たのは、数十年前ファンの子に連れて行ってもらった一回きり。
(演目はベルばらの「フェルゼン&マリーアントワネット編」)
あとはたまにNHKで報じられる舞台やスカパー有料放送で視聴した分、いわゆる素人目線でのおすすめとなります。
二都物語(1985年版)
こちらはNHKで視聴した舞台です。
女主人公が黒木瞳、男主人公が大地真央と、現在舞台やテレビなどで女優として活躍している大物さんたちがまだ宝塚在籍中の演目です。
二都物語とは『クリスマス・キャロル』の名作でも有名なチャールズ・ディケンズの作品です。
虚無的な生き方をしていたシドニー(大地真央)がルーシー(黒木瞳)という娘を知り、人生に光を見出す。
ルーシーは、フランスの元貴族チャールズと結婚する。
彼は自分の父や叔父の領民たちへの非情な行為を見て貴族が嫌になりロンドンに渡ってきた(実はチャールズとシドニーは赤の他人だが顔が非常によく似ている。)
やがてフランス革命が起き貴族は次々と断頭台へ。
そして、チャールズの実家エブレモントに恨みを持つ領民たちの手によって忠実だった召使が捕らえられ、彼らを助けるためにチャールズはフランスにわたり逮捕される。
ルーシーとシドニー、そしてかつてエブレモントにひどい目にあわされバスティーユ陥落まで牢獄につながれていたルーシーの父がフランスへと渡る。
ここから先はネタバレにもなりますので…、ディケンズの名作なので知っている人は知っているでしょうけどね。
「ベルばら」と同じくフランス革命が勃発した時代のパリとロンドンで繰り広げられた若い男女の物語なので、比較しながら見ると面白いです。
NHKがまた放送してくれなきゃだけどね。
エリザベート -愛と死の輪舞-
ヨーロッパ随一の美貌と言われたエリザヴェート皇妃が主人公です。
ミヒャエル・クンツ脚本及び作詞のウイーン発のミュージカルを、日本では宝塚歌劇団が手がけております。
バイエルン王国の次女として自由奔放に育ったエリザベートが、ハプスブルク帝国の皇帝に見初められ皇妃となるも、堅苦しい宮廷生活が合わず、自分の生き方を模索する物語です。
実在の彼女は、いとこのバイエルン王ルードヴィッヒが謎の死を遂げたり、息子の皇太子のルドルフが自殺したり、彼女自身もテロリストに殺害されたりと、その人生に死の影が付きまといます。
それを擬人化した死神(トート)との愛の物語として見ることもできる作品です
私がこの作品の音楽を聴いたのがNHKのドイツ語講座(ラジオ)でした。
エリザベートが自由に生きる父のようになりたいと歌う
『Wie Du(あなたのように)』
オーストリア皇帝にエリザベートを奪われた死神トートが「最後のダンスは私と踊るのだ」とエリザベートに告げる
『Der letzte Tanz(最後のダンス)』
エリザベートを皇妃の鋳型にはめようとする人々に反発して自分の生き方を高らかに宣言する
『Ich gehore nur mir(私は私だけのもの)』
などの曲をドイツ語で聞かせていただきましたが良かったのですね。
そのほかいろいろな曲があります。
上記の三曲の他、実際宝塚の舞台を視聴してよかったのは、父である皇帝との政治対立によって、絶望を深めていく皇太子ルドルフと死神トートとのデュエット
『Die Shatten werden langer(闇が広がる)』
別ブログの関連記事で、後半でエリザベート皇妃の人生やミュージカルの『Ich gehore nur mir』のことも書いています。
よろしければ一緒にお読みください。
苛め疑惑で闇が広がる
前々から言われていた宝塚苛め報道を宝塚側が否定し、報じた文春に抗議したという話がありました。
ただこれってファンでも何でもない外部の者から見ると、かつて吉本興業やジャニーズ事務所が力で業界に圧力をかけて問題を隠ぺいし、さらにファンが一緒になって抗議した構図とそっくりなんですよね。
聞き取り調査と言っても内部調査だけ。
客観性があるとは思えず、団員たちに「ない」と言えと圧力かけただろ、と、疑わざるを得ませんよ。
苛めでやけどを負わされた人がいる、そんな実害レベルで被害者がいるならでっち上げという語でごまかせるものではないと思うのですけどね。
上下の関係が厳しいという話ですが、指導とパワハラの区別がついていない人ってスポーツの世界でもいまだにいるし、宝塚もそういうのを追求しなくていいのか?って思います。
☆おまけ~華やかに踊るマオ~☆
脚を高々と上げて(。・ω・。)ノ♡。
カメラ目線(。・ω・。)ノ♡。
それではまた(^^♪。