他には現在NHKで再放送中の『おんな太閤記』。
毎週録画して観てますよ。
そして今回は『道』という私が小学生時代に見たこの方のドラマ。
それに対して、典型的な高度経済成長期の「昭和おやじ」であった自分の父親が言った、今にして思えば本当に???だった言葉を扱います。
キャリアウーマンをKY扱いの父
キャスティングは渡鬼をほうふつとさせる面々です。
ストーリーをざっくり説明。
そば屋の跡継ぎ問題の話、子供は男1+女3。
長男の嫁(長山)次女(中田)三女(大竹しのぶ)は、父親の死後、誰がそば屋の跡を継ぐかということで、それぞれ自分の今後の人生や結婚問題と絡めて悩みます。
しかし、長女(結城美恵子)だけは、周囲からも後継ぎ候補として除外されてるような扱い。
というのも、彼女は芸能界のマネジメントに携わっていて仕事のことで頭がいっぱい。
家のこと、後継ぎ、知らんわ( `ー´)ノ。
家族の他のメンバーが皆そのことで悩んでいても、一人だけKYな発言を繰り返します。
ゆえに彼女が登場するたびに、あ、極楽とんぼ!
という言い方を嘲笑的な感じでしていたのがうちの父親です。
まあ、たしかにこのキャラ出てくるたびに空気変わりました。
でも、今にして思えば、あの時代に花形職業の第一線で活躍していた女性という設定ですからめちゃめちゃすごいやん!
それが馬鹿にする対象?
今になって言い訳として、いやいや悪い意味で言ったんじゃないよ。
「極楽とんぼ」ってお笑いグループもいるのだし…。
と、言ったところで嘲笑的に言ったトーンは聞いていた者の心に刻まれています。
好きな髪形にしたら「離婚されるタイプ」
『パネルクイズアタック25』というテレ朝の長寿番組があります。
四名の回答者がオセロゲーム形式で25枚のパネルを取り合う番組です。
そこで回答者としてショートカットの若い女性が出演していました。
司会者の方がその髪型に対し
「(*‘ω‘ *)ご主人もショートカットが好きなんですか?」と、きくと、
「(*'▽')いえ、主人はロングヘアーの方が好きです。」と答えました。
それをきいて父親は
「('◇')ゞあー、この人、離婚されるタイプだ」
なに勝手に判断してるの?
そもそもロングヘアーが好きでも、あえてショートカットのその女性と結婚したのは相手の男の意思じゃん。
そんなことまで男性側の意思に沿わなきゃ「離婚される」って…。
人それぞれ髪質は違うし、顔立ちだって違うから似合う髪型も違う、どういった髪形をしようと手入れするのは本人だよ。
その本人の手入れの手間とか好みとか考えず、
相手の男の好みを無視した髪型ってだけでそこまで堕とす…?
ちなみにその女性ですがショートカットが似合わないわけではなく、むしろ似合っていてきれいだったので、わざわざ司会者が質問されたことも付け加えておきます。
昭和のおやじのイメージって?
私は当時小学生でした。
親が何気に口走ったことでもそれが価値観として刷り込まれてしまう時期。
他の価値観を耳に入れることもなかったし、そもそもまだ親の意見を批判するだけの知識と経験がない、でも、なんかいや~な感じがしていたからこそ、今でもしつこく覚えていたのですね。
なにがそんなにいやだったのか?
自分でも考えてみました。
おそらく自分の裁量で他人の生き様あざ笑う感じが不快だったのでしょう。
テレビに向かってとはいえ、人をあざ笑うという不快な行為が、自分の信念に基づく考えによって相殺されていたのでしょう。
でも、それって「昭和」に関係なく嫌じゃね、とも言えますな。
基本的にうちの父親はヒステリー地雷系の母には逆らわない。
家庭では空気。
でも潜在的には男尊女卑的な考えがどっかと頭に居座っている。
自分にとって高度経済成長期の「昭和おやじ」ってこういうイメージなのですね。
☆本日の癒し~猫のおやじポーズ~☆
生きづらい時代でしたなあ。
今は今で別の問題があるけどニャ(マオ)。
晩酌の後のおっさんみたい。