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再びやってきた「珍客」
名無しの女の子の猫はそれから、
ラテと一緒に走り回って遊ぶことを覚えました。
時々ぺぺも参加しました。
しかし、ラテより若干体の大きいペペは女の子を怖がらせないように加減することが難しく、時々ラテに怒られたりしました。
「元気だな、チビ助!」
女の子のグループにいる比較的気さくな猫がラテに声をかけました。
「チビ言うな!」
「はは、すまんすまん。」
笑いながらその猫は続けました。
「お前さん、兄貴分みたいに彼女に接してるがな、小さいなりをしてても、あいつはお前の母ちゃんのそのまた母ちゃんが生まれたころぐらいからここにいる古株なんだぜ。」
「母ちゃんの母ちゃん?」
「まあ、分からなければいいや、そいつがやっと走って遊べるようになったってことさ。」
そんな風にラテが過ごしている時、虹の橋のたもとにはまたまた、猫博士や犬賢者が言うところの「珍客」が訪れていました。
「おお、よく来たの!まあまあ、疲れただろう。」
猫博士が「珍客」をねぎらいました。それを見て犬賢者は、
「ここは肉体がないんじゃから疲れるということは無かろうて。」
と、言いました。
「そういうことじゃなく、いたわりの言葉として言っておるのじゃ。融通の利かん奴じゃ。まあ、それはいいとして、お前さん若いのに心はずいぶん傷んでおるようじゃな。ここでは何をしても、何をしなくてもかまわんから、好きなようにのんびり過ごせばいいよ。」
猫博士が柔らかい口調でうながしました。
それを聞いていた、ほんの少し前に虹の橋のたもとにやってきた「珍客」のタダヒトは、女の子に対してはずいぶん優しいのだな、と、思いました。
人間の少女は二足歩行のしゃべる猫に一瞬たじろいだ様子でしたが、すぐに気を取り直してうなずき、名無しの猫たちのグループの近くに腰を下ろしました。
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☆作者あとがき☆
しばらく中断していましたが虹の橋シリーズ3部再開です。
ラテ君はほんとに体が小さいことを指摘されるのが嫌そうです。
ラテ&ぺぺ兄弟のイメージって実はこちら('ω')ノ。
あっちはダークファンタジーだろ、世界勘違いすぎ💦
まあ、好きだったので、なんとなく、
体の大きい弟に対するコンプレックスとか、
設定をお借りしております。
(弟と言っても彼らはほぼ同時に生まれているのだが…。)
借りているのは体小さいことへの…、だけなので、
ハガレンのような国が滅んでしまう危機に立ち向かい
みたいなダイナミックなストーリー展開が
今後起こるわけではありません、念のため…。
☆おまけ~そろそろクリスマス準備~☆
クリスマスまであと二週間となりました。
猫は人間の知らない異界とのつながりがあるようで
何やらこっそりプレゼントをもらっていたようです。
なんてね、Windows10の写真加工、
「編集と作成」から「3D効果の追加」を開き、
そこで「効果」や「3Dライブラリー」の中の
クリスマスっぽい効果をいろいろ編集。
ではまた(^^♪。