前回の話はこちら👇
虹の向こうを見送りながら
少女と女の子が渡っていった虹の橋の先の方角を
虹が消えてもラテはずっと見続けていました。
「そんなに心配せんでも彼女たちはもう大丈夫じゃ、幸せなんじゃ。」
猫博士が言いました。
「どうしてそういいきれるの?」
ラテは聞きました。
「え~と、そういうもんなのじゃ…。」
「猫博士は橋を渡って向こうを見にいったことがあるの?」
「いや、それはわしの管轄外じゃから…。」
「見てもないのになんでいいきれるの?」
「とにかくそういうもんなのじゃ!ガールフレンドが行ってしまって寂しいのはわかるが、わしにあたるな!」
「あたってないもん!見てないのに言い切れるのがおかしいって言ってるだけじゃん!もしかしたら向こうについたとたん、人間が僕たちを食べてしまうのかもしれないし…。」
「いやいや、それはない!」
「だから、どうしていいきれるの!」
「ああ、もうきりがない!そういうもんなのじゃ!」
猫博士はラテとの議論を切り上げて離れていきました。
そして少し歩いてから
「おっと、彼らにとって別の重要な女の子のことを言うのを忘れてた。」
と、つぶやいて、ラテのほうに向きなおりましたが、
「まあ、ええか。こっちにやってくれば、その時分かることじゃから…。」
猫博士はスマホのような道具をのぞきました。
そして、うつしよにいるラテたちの妹の様子を確認しました。
「再会はもうすぐじゃが、めでたいというべきか、いわざるべきか。」
☆作者あとがき☆
猫博士は子供に鋭い質問をされた時の
納得できそうにもない大人のごまかし方をしてますね。
まあ、察するに猫博士(犬賢者も)名前は偉そうだけど、
管轄外のところには一切かかわれないようですし、
そんなに実権はないのでしょう。
例えるなら町内会の会長さん、
地域の世話役のおじさんみたいなもの(;^ω^)…。
ぽぽんた(id:mgpoponta)さんのNNNまんがで有名な
虹の橋担当のLさんのほうが多分権力持ってるし、
研究開発部のPさんのほうがもっと博学でしょう。
「博士」も「賢者」もRPGで得られるジョブレベルの
簡単さで得られた愛称、ニックネームです。
彼らはもともと名前がなく、
名無しのグループ出身なのですね。
そのことに関してはこちらにも少し書かれています👇。
虹の橋の子どもたち 2部Part7 ~吾輩は猫であるって見ればわかるよ~ - 昭和ネコ令和を歩く
☆おまけ~寒いときでもニャルソック~☆
家の東側のガス給湯器の上、
雨の日でも濡れずに周辺一帯が見渡せる
ニャルソックに最適な場所なのです。