昭和ネコ令和を歩く

~Show a Cat walk in 00~

虹の橋のたもとの子どもたち 3部Part8 ~猫博士怒る~

前回の話はこちらです👇

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猫博士怒る  

「時間が?」

タダヒトが怪訝な顔をしました。

「そうなのですか?僕には早々と去ってしまう子供たちのほうがよっぽどひどい目にあっていたように見えるのですが?」

タダヒトの言葉に猫博士と犬賢者が黙って目を合わせました。

 

「それは”生前”の世界の目に見えるものによる判断というものでしょう。」

犬賢者がいいました。

「うつしよにおけるうつしみ、つまり肉体を痛めつけられれば目に見えるし、やりすぎれば壊れて早々にこちらに帰ってくる羽目になる。それに比べて魂を痛めつけるのは、うつしよの人間には見えん。”肉体”が壊れてないからうつしよに居続けることはできるが、ダメージは蓄積される、ゆえには早々とこちらに帰ってくることになってしまった子供たちより、より長い時間が必要となるんじゃ。」

猫博士が補足しましたが、タダヒトはまだ納得できないようでした。

「なんていうか…、子供を虐待死させるような親は明らかにとんでもない!”悪人”と言っていいかもしれない。でも言葉で傷つけた少女の親は”普通の人”じゃないのですか?」

「”普通”?お前さんの言う”普通”ってなんじゃ?」

猫博士の耳がぴくっと後ろに反り返りました。

それを見て犬賢者は、まずい、と、思いました。

しかしタダヒトは気づかず無邪気な「善意」による提案を口にしました。

「お二方の見ているスマホのような道具にうつっているお葬式の様子を見ても、普通にわが子をなくした親のように見えます。この様子をあの子に見せてあげてはいかがですか?」

 

二匹にはうつしよで起こったことをすべてチェックし、人間が表にあらわした言動だけでなく、考えていることまで覗き見る権限が与えられていました。

タダヒトの言う「道具」とは、それを見るためのもので、うつしよの技術と連動した形のものを使っているのです。

 

犬賢者はタダヒトの「善意」にため息をつきました。しかし、

「見せてどうするのじゃ!あんたがいたぶられてきたのもあの女なりの”愛情”によるものじゃから、納得しろとでもいう気か!」

猫博士はそれでは済まない剣幕でした。

「お前さんたち人間は自分の心の矛盾や問題を隠して、そのはけ口に身近にいる弱いものをいたぶることを”愛”だの”しつけ”だのという言葉で納得させるのが常だったようじゃな!要するにそれはする側も傍観している側も、弱い者をいたぶっていることへの良心の呵責をもっともらしい言葉を使ってごまかしているだけじゃろうが!」

それだけ言うと猫博士はきびすをかえし、犬賢者とタダヒトから離れていきました。

 

次回の話はこちら👇 

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☆作者あとがき☆

猫博士と犬賢者はスマホのような道具を携帯しているようです。

 

実は「うつしよ」を見るための道具は、

人間の技術革新と連動していて、

スマホなどがない時代はテレビのような道具でそれをみていましたが、

他の犬や猫に見られないように彼らのための部屋が必要でした。

スマホが発明されてからはいつでもどこでも、

うつしよの人間や仲間の犬や猫の様子をチェックできるようです。

 

テレビもない時代は?

 

他の犬や猫たちから離れたところで、

空中に浮かぶ映像をみていたそうです。

それはそれでなかなか面白いですが、

他の子たちからいったん離れなきゃならないのが面倒だったみたいです。

 

☆おまけ~背中から鏡餅( ゚Д゚)!~☆

まだ正月気分が抜けないでいます、3日ですからね。

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何を背中からはやしているのですか、マオさん?

 

タラ~ンとした肉体が餅の質感ともよく似ていて見事な台座に…。

 

この餅の質感に似た白いからだ、

そして黒い部分がカビルンルンにみえたのですが、

それはひどいというお言葉も💦

 

昔は鏡開きの日にすでにカビの生えたお餅をたたき割って

食べられるところを焼いて食べたりしたものですが…。

 

他に例えで上げていただいた「豆餅」

自分は四角く切られたものしか見たことがなく

「豆大福」も名前は聞いたことはあったけど

実際に見たことも食べたこともなかったのです。