5月29日に放送された『鎌倉殿の13人』では、ガッキー演じる八重さんが!という展開でした。
ガッキー八重逝く
もともと北条宗家の三代目泰時の生みの母は阿波局と称されるだけで出自不明、御所の女房だったと記録されているだけの人物です。
北条義時は後に比企氏の姫を正妻に迎えるので、小説やドラマの中では泰時が生まれて間もなく亡くなったという描かれ方をしているのが多いです。
40年以上前に放送された『草燃える』では、平家方の大庭氏の娘で、頼朝に眼をつけられた美女という設定でした。
父親の大場景親は実在の人物ですが、娘の茜は大河の中の創作です。
それに比べて、今年の大河で北条義時の最初の妻だった八重姫は実在の人物で、しかも頼朝との間に子供までなした元恋人。
脚本家の三谷さん、歴史人物のリサイクル精神がありすぎとちゃいますか。
それにしても今回の大泉頼朝がガッキー八重に未練たらたらなセリフの数々。
「おいおいっ!」ってなったよ。
あれだよね、男女が別れるとなぜか男の方は、それでも女が自分に対して気持ちを寄せてくれている、と、根拠不明な思い込みをしているやつ。
れっきとした八重と義時の間の子を「義時よりわしに似ている」とか┐(´д`)┌ヤレヤレ。
あれは政子が怒ってくれてよかったよ。
義時が怒ったら主従の今後の関係が難しくなるし、八重が怒ったらそれも彼女の媚態だと、大泉頼朝では都合よく勘違いしそうだし( ̄▽ ̄;)…。
まあ、それも前座的な盛り上がり、今回をもってガッキー八重さんは退場。
仏のごとき境地のまま仏になるとは、なにはともあれお疲れさまでした。
リサイクル出演期待できる歴史人物
三谷脚本は100%大河オリジナルの人物よりも、あまり名が知られてないけど、実在の人物を活かす傾向が高いのかな?
(完全オリジナルはアサシン(暗殺者)善児ぐらい?)
巴カムバックプリーズ
三谷さんが歴史人物の記録にない個所を肉付けして物語を展開させるなら、再登場させてほしい人物として、ブログ主の願望ではありますが、まず巴御前を上げましょう。
木曽義仲の愛人にして女武者。
鎌倉殿のストーリーでは鎌倉にいた源義高に父義仲の手紙を届けていましたね。
その際、横田英司演じる和田義盛がずいぶん彼女のことを気にしていました。
伝説では彼女も鎌倉にて処刑されそうなところを義盛が
「このような剛の者に子供を産ませたい。」
と除名嘆願をし、二人の間には朝比奈義秀なる剛の者が生まれたとのこと。
ただ二人の息子とされる義秀は、巴の主君義仲が滅んだ時すでに9歳で、巴を母にするとしたら年齢が合わないともされています。
三谷さんならこのエピソードを見逃すはずはないと思うのですが、どうかな?
義盛はもう巴に気があるようなそぶりでした。
巴はまだどうかわかりません。
もしかしたら拒絶するかもしれないけど、それでも二人の間には友情が!
と、いう展開でもいいですね。
和田氏は後に北条氏との権力抗争で滅ぼされます。
その際に朝比奈義秀は生き延びてどこかに落ち延びていったとの伝説もあります。たとえ和田義盛と巴が結ばれていなくとも、朝比奈が落ち延びる際の協力を巴がした、というのでも面白いかな。
権力者の陰に白拍子
白拍子と言えば義経の愛人だった静御前が有名ですが、鎌倉前期の武士や公家たちの権力闘争の陰には、他にも何名かの白拍子の女性たちがいます。
まず二代将軍源頼家は御家人の安達影盛の側室の白拍子に横恋慕して、屋敷から拉致の蛮行に及びます。
詳しいいきさつはこちら、比企の姫の話もあるよ。
承久の乱においては、後鳥羽上皇をたきつけた亀菊という白拍子も存在します。
『草燃える』では小夜菊という女性が鎌倉への復讐のためにそれをやっていました。
彼女たちは鎌倉に何らかのダメージを及ぼすことに一役買っています。
白拍子同士、鎌倉でひどい目に合った静御前と何らかのつながりがあったら…。
いやはやブログ主の空想ですけどね。
だったらおもしろいかな、三谷さんはどう描くのかな、今から楽しみです。
☆本日の癒し~癒しの花園にたたずんで~☆
カモミールの季節もそろそろ終わりです。
それではまた(^^♪。