今回は欧米人(ドイツ系)でよく耳にする姓の原意についてお話いたします。
大河ドラマでは貴族が荘園を持ち支配する世から、武家の政権へと移り変わる過渡期でもある『鎌倉殿の13人』が放送されています。
そこで登場する御家人の姓ですが、全部ではないものの「伊東」やら「三浦」やら、土地の名前がそのまま姓になっているケースが多いです。主人公の北条義時も治めている土地にちなんで「江間」姓を名乗っていたりしていましたね。
日本人、特に武士にとっては土地は命です。
「一所懸命」という言葉もここから生まれています。
「一生懸命」と勘違いをしている人が多いですが、元の意味はこれなのです。明治以降新たに姓がついた人たちについても、住んでいる土地の性質から姓を決めているケースも多いです。
さて前置きはここまで。
日本人の姓の事情はこんな感じですが、欧米人の姓の場合、主流は職業によるものです。
まずドイツ語でよく聞く姓の原意はこちら。
- シューマッハー(Schumacher)ーSchuは靴、macherは作る人、つまり靴職人。音楽家で有名なシューマンも同じ意味です。
- シュナイダー(Schneider)ーSchneidenが切るという動詞、はさみで布を切る、つまり仕立て屋
- マイヤー(Mayer,Meierなどいろいろある)ー荘園管理人or小作農。かの有名なロッテンマイヤーさんは、rotが赤という意味があるので赤いマイヤーさんという意味になる。
- ミュラー(Muller)ー粉屋、昔は水車などで粉を引くのが主流で、水車を持っている家は村の有力者だった、オランダだったら風車かな。フランダースの犬でもネロの友達アロアの家が風車も持っていましたね。
- イエーガー(Jager)ー狩人、これもどっかで聞いた姓ですね。『進撃の巨人』の最初のOPは「紅蓮の弓矢」でしたが、これはエレンの姓のイメージによるのかな。
他にもいろいろあります。
職業の他に自然をあらわす姓ではバッハ(Bach)が小川を表します。
かの有名な音楽家は「小川さん」だったのですね。
相対性理論で有名なアインシュタインは「ein(1)」と「Stein(石)」でつまり一つの石という意味の姓でした。
小川さんとか親しみがわきますね。
かなり昔の話ですが、このプチトリビア、フジテレビの某番組に投稿してみたけど無視されました。それが忘れたころに同番組で別の人物が投稿していたのが採用され、しらけてしまってそれ以降見なくなりました。
だんだんとマニアックなトリビアばっかり扱うようになったからついていけなくなった、というのもあったのですけどね。
☆おまけ~夏の落ち猫~☆
それではまた(^^♪。