ブログ主がまだ独身で働いていた時代なので数十年前のことです。
「24時間働けますか」などと、今なら「社畜」とか「ブラック労働」とかいう言葉をはめればいいような価値観が横行していた時代の話です。
その頃は風邪やインフルエンザで熱が出ていようと何だろうと、それをおしてでも働くのが偉い、と、されていた時代でした。
真冬のこと、38度の熱で休むと電話で会社に連絡をしたけど、シフトもあるし出てこい、と、言われました。仕方がないので、電車に乗って出勤しましたが、駅のホームで倒れ救急車で運ばれてしまったのです。
それだけでもたいがいだが、その後の店長が私が担ぎ込まれた病院に顔を出して言った言葉が、
「あんたはすぐに倒れるし、ちょっとおかしいから脳とか見てもらった方がいい」
別に何でもないときに倒れたときにそのセリフならわかるけど、ちゃんと38度もの熱が出ているって報告しましたよね。それを無理して出てきて、通勤ラッシュにもまれて気が遠くなって脳みそおかしい扱いですか?
「無理をさせてごめんなさい」の発言は一切なし!
言いたくなかったのだろうな、そしてそれで通ると思ってたのだろうな!
その時代から雇い主(企業、あるいは上司)の感覚が変わったのでしょうか。
新型コロナの流行で、熱が出ているのに職場に行くなんて、今はひんしゅくもの。
それ自体は「24時間働けますか?」時代と真逆になったといえます。
でも、病気になったこと自体は、こんなときに倒れやがって、病気になりやがって、と、思われるのが関の山じゃないのかなあ、今でも…。
「体調がおかしいと思ったら素直に休みましょう」
と、言われたところで、そんな認識しかない企業風土の中で「素直に」休める人がどれだけいるのかな?
今考えていても、38度の熱を出している「ウイルス拡散機」に接客させようとしたのだからある意味すごいね。
飲食業じゃなかったけど、チープな衣料品を大量販売する現在ある企業で、今例えるとするならU社のようなイメージの会社でした。
別の企業に吸収され当該企業そのものはなくなってますけどね。
(私が辞めて何年か後に社長一族が株の不正か何かで逮捕されてましたわ。)
サイボーグじゃあるまいし病気しない人間がどれだけいる?
たとえ社内の誰かがやむを得ない事情で欠けたとしても、それを補えるだけの人員が確保できればいいのだけど、コスト削減でギリギリの人員で動かしている職場では、どんな事情であっても休みを取った人間が恨まれるのでしょう。
コロナ禍で、労働と病欠に対する感覚が変わってきたとはいえ、労働環境そのものが変わらない限り、似たようなことは起こりうるのでしょうね。
休める時に休んでおきましょう(マオ)。
最近はウッドデッキでごろごろするのがお気に入りです。
それではまた(^^♪。