今回はスピリチュアル界隈にある話について???となっていることをお話しいたします。
まず基本的に自分はオカルト&スピリチュアル関係の話を読むのは好きです。
はっきり言って下手なSFやホラー読むより面白いです。
1999年に人類が滅びず、性懲りもなくマヤ暦を由来とした「世界の終わり」の話が幅を利かせ、最近では魂のレベルによってパラレルワールドがつくられるという、誰も検証の仕様のない言説が主流となっております。
(パラレルマオの雪遊びだニャン!)
まあ、それはいいのですが、気になるというか気に入らないのが、その言説の中に、場合によっては弱者切り捨てにもなる「自己責任論」や、ブラック企業や昭和時代に幅を利かせたパワハラ体育会のような論理を平気で、ハイレベルの魂からのありがたい話でございますって感じの話があることです。
引き寄せ理論で他人の不幸は「自己責任」?
まず「引き寄せ理論」。
心の有様で自分の望むものを「引き寄せ」られる、それができない人間は心がけが悪いとでも言いたいのか?
そんなつもりはない、と、言われても、不幸は結局本人の責任という、安倍政権の頃から言われだした弱者切り捨ての「自己責任論」と根っこは同じなんですよね。
宗教にしてもそうだけど、心の問題を語る教義(スピリチュアルも含む)というのは、暴力的でない限りは権力と相性がいいのです。
魂の世界に行けばちゃんと報われるのだから現世で報われないことにがたがた言うな、と、いう話に落ち着くし、魂の問題に帰するようにしさえすればいかなる不幸、そこに誰かの非人間的なふるまいや、政治の怠慢などがあったとしても本人のせいにしてしまえますからね。
そして自分はハイレベルの魂と繋がって他人が知らないことも知っているのよ、と、いう選民意識を持ちえるという点では、スピリチュアルにはまっている人はさぞ気持ちいいのだろう、と、推測できます。
そういえば以前、赤ちゃんは天国で母親を選んでやってくる、なんていう話で人気が出たけど、過去のいじめが暴露された絵本作家もいましたね。
産んだだけで自己肯定されたい母親にはさぞ気持ちのいい言説だから、それなりに需要があったのでしょうけどね。
地球に魂を派遣する進んだ星はブラック企業と同レベル?
最近のはやりとしては宇宙由来の魂の話ですがこれもつっこみどころ満載です。
地球より進んだ様々な星からの転生、という話自体はまあよろしい。
あなたはどこの星から来た、と、言うのを性格などで判断するのも占いみたいで面白いです。
その手の話を読んだ時には、先進諸国の優れた技術などを有する企業が、発展途上国を手助けするために社員を派遣しているかのごときだな、と、自分は思いました。
まともな企業なら社員を派遣する際は社員の安全や働く環境を最大限に配慮して送り出すのが普通ですよね。
でも、スピリチュアル界隈の宇宙魂の話では、地球の状況をよくするためにやってきた魂がボロボロに傷ついてもちゃんと帰られるように手配をすることもせず放置。
ある人のサイトだと「帰りたくってもあと五百年は帰れませんよ、アハハ」と、小馬鹿にしたような言説。
どこのブラック企業ですか?
地球より進んだ天体という割には、やっていることが遅れている星である地球でも顰蹙を買うブラック企業並みってどういうことですか?
そんなブラック企業以下のレベルのひどい派遣状況でもやってくる魂があるとしたら、そそのかした奴ただのやりがい詐欺です。
本人(魂)が決めたことだと言っても、そういう気持ちになるような誘導がどこかにあったと考えるのが普通でしょ。自己責任論じみた言い方でごまかすんじゃないよ。
まあ、宇宙由来の魂もパラレルワールドも実は存在するかもしれないけど、語る人のレベルの問題で、ブラック企業並みの理屈を平気で吹聴される場合があるってだけかもしれませんがね。
最近のマオ、ちょっと恍惚としたお顔。
それではまた(^^♪。