虹の橋のたもとの子どもたち 2部Part4 ~とある有名な犬と飼い主の話~

前回の話はこちらです👇 

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 とある有名な犬と飼い主の話

「ああ、うつしよの時間に換算して十年くらいここにいた方ですね。」

犬賢者が懐かしそうに目を細めました。

「そうそう、お前さんとはちと事情が違うが、犬が心配でずっとここで待っとった。」

猫博士が続けます。

「人間が一緒にうつしよにいたころはよかったんじゃが、犬だけがうつしよにのこされてからは、自由奔放すぎて、人間の往来する道路を行き来するもんじゃから、人間からいろいろ悪さをされたりしたもんで、わしらが別の部署に頼んで新聞とやらで宣伝を頼んだんじゃよ。その結果やっと奴がこっちに着た後には銅像が立ったりしたからびっくりしたもんじゃな。」

「そういえばそうでしたね。」

犬賢者もうなずきました。

 

犬?銅像

話を聞いていた人間は口には出しませんでしたが

彼の知識の中のとある有名な犬を思い浮かべました。

 

「これはあくまで特殊な事例じゃよ。まあ、わしらはお前さんの意思を尊重するが。」

猫博士がいいました。

「もしかして、ここにいるとご迷惑なのですか?」

人間はたずねました。

「いいえ、わたくしたちは一向にかまいませんが、ただ何しろここは犬や猫しかいないところですから。他の人間が訪れてもすぐに去ってしまう方々がほとんどですし…。」

「お前さんが退屈するんじゃないかと思ってな。」

犬賢者と猫博士がいいました。

「わたしたちなら、お話し相手くらいにはなれますが、何しろこの数のたましいを管理監督せねばなりませんので、常にあなたのおそばにいられるわけではありません。」

「お忙しいのですね。やはりここに居続けるのはご迷惑ということで…。」

人間はうなだれ思案しました。

「別にいてくれる分には迷惑でもなんでもないぞ。わしらはこう見えても、話し相手として人間を退屈させない自信ならある。前回、長期に滞在した人間は大学というところでものを教えている、人間の中でも頭の良い部類の奴じゃったが、そやつと互角に議論ができたくらいのわしら博識なのじゃ。見かけが犬や猫だからって、なめたらいかんのじゃぞ。」

猫博士が胸を張って自慢しました。

「犬や猫はなめるのではなく、なめてもらうものですから。」

人間がくすっと吹き出しました。

この二足歩行の犬と猫は性格は全然違うが、そろって話をするとたがいに上手に相手の話をおぎなってるようだ、と、人間は思いました。

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次回の話はこちら👇 

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☆作者あとがき☆

プライベートがバタバタしていたので更新の間が空いてしまいました。

 

察しの良い方は気づかれたでしょうが、

猫博士と犬賢者が語る、

以前虹の橋のたもとに長期滞在をしたことのある飼い主?

というと「忠犬ハチ公」の飼い主です。

 

以前の創作でも扱ったことがありますが👇

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 この話の設定のもととなったのが、今のお話なのです。

(頭の中で出来上がっていたのはこちらの方が先でしたので。)

 

☆おまけ~セピア色のワンコたち~☆

本日は犬の話が中心でしたので、おまけもワンコたちで('ω')ノ。

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ユズがまだ仔犬だった頃の写真、

ちょっとセピアっぽく加工いたしました。

ちなみに「セピア」の原意はイカ墨、

それを知るとなんかイメージが(^▽^;)…。