1988年に公開された『告発の行方』。
ジョディ・フォスターが一回目のアカデミー主演女優賞を受賞した映画です。
共演は『トップガン』でヒロインを演じたケリーマクギリス。
当時は超絶話題になった映画だったので、私もビデオになってからレンタルで見たけど、視るとストレスフルな内容でありながらも目の離せない映画でした。
レ〇プとその後の裁判という思いテーマを扱っているので当然と言えば当然ですが、芸能界でセイ的なスキャンダルが取りざたされるたびに、裁判で被害者(ジョディ)が勝利を得るまでの道のりが嘆かわしい意味で状況が酷似していると感じる映画です。
あらすじ(ネタバレ嫌な人は飛ばして)
あらすじをざっくり説明します(ストーリーを半分ほどネタバレ)
主人公のサラ(ジョディ)が酒場で3人の男たちにレ〇プされるが、加害者は「合意の上だった」と主張。
彼女が素行のあまりよくない女性だったために、裁判で有利な証言が出てこず、彼女を担当した検事のキャサリン(ケリー)は司法取引に応じる。
自分の味方だと思っていた検事にすら裏切られたサラは自暴自棄になり自傷行為に及ぶ。そのサラの姿を見て彼女の心の傷の深さを知ったキャラリンは、もう一度事件を洗い直し、警察に通報した人物を探そうとする。
ここから逆転劇が始まるのですが、傷ついたサラが長く伸ばしていた髪を自ら切り落とすというシーンのためだけに、ジョディー・フォスターが自分の髪を切ったという事でも話題でした。
芸能人を訴えた人への誹謗中傷
この映画では被害を受けた者(サラ)が社会的に弱い立場で素行にも問題があり、加害者側が街の有力者の息子で力を持っていました。
つまり弱者が強者からの被害を訴えると、その人の属性をいろいろあげつらわれ、加害者を免罪しようという力が、特に芸能スキャンダルでも強く働く点が共通しています。
25年前に問題視されていたことがいまだに日本の芸能界で起こっているのですね。
BBCで告発してジャニーズ性加害を問題化する口火を切った岡本カウアン氏は、いわゆるジャニオタから、もともと態度が悪かった、とか、借金があるとか、彼の属性に関する誹謗中傷が相次ぎました。
最初に彼に告発を促したアンチNHKの政党の関係者などはひどいもので、彼が立憲民主党のヒヤリングに応じると罵り始めたのだから、小さい!小さい!
何をすることが公共の福祉になるかを考えれば、他の政党も興味を持ったのはいい事じゃないか!
他にも元TOKIOの山口氏に襲われそうになった女子高生には、他の芸能人が自らセカンドレ〇プ発言していました。デビ夫人ですが、そういう御仁をいまだタレントとして起用するテレビ局の人権意識や倫理観っていったいどうなっているのでしょうか?
デビ夫人のひどい発言に関してはこちらの記事にも書いております。
さらに、これはあまり大きな問題にならなかったけど、私個人として引っかかっていることとして、出川哲郎が当時未成年だったマリエが島田紳助に対する枕営業を持ちかけたこと。これに対して相手が証拠を出せないのをいいことに否定しているけど、いかにもありそうな話だし、各メディアがちゃんと裏どり取材したらいいのにそれも捨て置いたんですよね。
「クイズヘキサゴン」という番組関連らしいので、調べようと思えば調べられるけど、調べたら、マリエの告発どころじゃない話がゴロゴロ出てくるから恐くて無視したのでしょうね。
そのマリエが同情されない理由が彼女が富裕層だから。
カウアンの時は借金持ちなのを叩いてたけど、マリエの時はお金持ちだからと叩く、どっちの属性持っていても告発者はいちゃもんつけられる仕組みになっているようです。
マリエの「枕営業」告発が、テレビや新聞で完全スルーされる本当の理由 これは「下品な芸能ネタ」ではない | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)
関連記事です
問題にされなかったからって、未成年に枕営業を勧めたかもしれないタレントを、お茶漬け海苔が有名なN社もよくCMとして起用できるものですね。
ジサツ者ならすでに出ているかもしれません
ジャニーズ事件が明るみになればなるほど、それを苦にジサツする人間が出るかもと危惧する声があちこちで出ていますが、ジャニー氏の性加害とそれを隠ぺいし続けてきたマスコミ業界のせいで、すでにジサツ者が出ていた可能性については言及する人が少ないのですね。
心の傷は生きていくためにそれに蓋をしても身体や心の不調となって現れ、なぜか人生が上手くいかない状況に本人も苦しむようになります。
ジャニー氏の性加害によって傷つき、その場ではなく後になって自死した場合、単にその人が人生が上手くいかないのを苦にしただけ、と、片づけられ、直接的な因果関係としては認められない可能性が高いです。
なにしろ告発者すら「しょせん辞めジャニ」と、ジャニオタやマスコミ関係者が蔑んでいるのが今の有様です。でも、そんな声が逆に現役ジャニタレもきちんと証言しろって声につながっているのに気づいてないのだからかなりの馬〇です。
クローズアップ現代の証言者によると、被害を受けた後、同じ年代の男性が怖かったという証言があり、その辺は女性の被害と変わらないのですね。
今後の被害者の心理ケアについては専門家の慎重な対応が必須ですが、何しろあの事務所、相談役に現役ジャニタレを指名するくらいの迷走っぷりですからね。第三者委員会の調査と心理の専門家によるケアがちゃんと確立するまでは風化させてはいけません。
子供を生贄にしたマスコミ各社
あとマスコミ各社ですがジャニーズ事務所を悪く言えなかった理由の一つとして、食事や酒席の招待、コンサートでのVIP扱いなど様々な利益供与がありました。
公務員や政治家がその立場を利用して何らかの利益を得ればこれでもかと叩いてきたのだから、ジャニーズの担当者の利益供与は無罪放免なんてありえません。
そのせいで事務所の真実は隠され子供たちが傷ついたのです。
ここ大事です。
マスコミ業界人たちが利益をむさぼって子供を生贄にしたのだから、しかるべき処罰は必須です。そこを業界がきちんとするまでは黙りませんよ。
☆本日の癒し~絶対に許さない(顔)~☆
キリッ!(マオ)
よく見るとけっこう傷があるね、特に鼻…。
それではまた(^^♪。