はじめての「にゃんにゃん緊急集会」5 ~会議が踊ったその後は~

前回までのお話👇

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にんげん界に蔓延した病のせいで猫たちの環境も一変し、

対策を話し合うために古今東西の猫たち、そして犬も 、

現実にはない異空間へと集合し会議を開いていた。

話は最も困窮しているフリー猫のことに焦点が置かれた。

 

「それでは、にんげんがフリー猫に食べ物を与えることに寛容なお国にたいしては広報に力を入れ、そうでないお国には猫組織の方から現物を給付するという二段構えの対策でいけばいいのではないでしょうか?」

忠犬ハチ公が提案した。

 

「う~ん、広報はもともとわれらが組織が普段からやってることなので問題はにゃいが、現物支給となるとなにかと難しいのですニャ。」

議長猫が難色を示し、説明を続けた。

「もともと我らの組織はにんげんを啓蒙し、猫たちの環境をより良いものにするのが目的であるが、活動は主に精神的な範囲に限定されておるのです。まあ、例外的に猫の境遇をよくするために下僕であるにんげんに福を招いたり、逆に猫に狼藉を働く連中を祟ったりすることもあるにゃが、基本的に物質的なものはあまり扱ってはならんのにゃ。定例集会の時にちゅ~るを配布するのを組織のさらに上のものに許可してもらうのも、ずいぶんと根回しが必要だったくらいだからにゃ(´-ω-`)。」

 

「組織のさらに上というと『神』とかいうやつにゃか?そういう事情だからわしらのことは見殺しか?神はおってもわしらにとっては神も仏もない現実を受け入れろちゅうことにゃか!」

ノラリーダーが言った。

 

「では、その神さま方への根回しのほうを私が引き受けましょうか?」

と、提案したのは忠犬ハチ公

「そうしていただけますかな!」

議長猫の顔がぱあっと輝いた。ノラリーダーも少し驚きそのあと目を輝かせた。

 

「はい、天国にいれば顔を合わす機会はいくらでもあります。せっかくオブザーバーとして招待していただいたのですから、ここは何かお役に立ちたいですし、今は非常事態であることを説得いたしましょう。」

「ありがとうございます、ならばさっそく補正予算を話し合って…。」

「早くしてくれよ、もうギリギリのやつも大勢いるからにゃ!」

 

お花畑の住民めちゃ有能やんけ\(◎o◎)/!

 

彼のオブザーバー参加をコーディネイトした担当猫はここにはいないが、

運営委員の猫たちは舌を巻いた。

 

内部の事情はいい。

 

大まかな方針は決まった。

 

会議はその後お開きとなり、集会で余ったちゅ~るは

ノラチームに寄付することも話の流れで何となく決まっていった。

 

ちゅ~るを他猫に譲るやつなんているのだろうか?

と、マオは思ったが、結局二本しか食べきれなかったので、

募金ならぬ「募ちゅ~る袋」なるものに残った一本をいれた。

 

ノラリーダーは集まったちゅ~るを出席しているノラチームの猫達に

その地域の人数ならぬにゃん数に応じて振り分け、

「ちゅ~るはうまいが腹にはたまりにくいからできるだけ早く給付を頼むぜよ。」

と、議長猫に言った。

そして去り際に忠犬ハチ公に握手を求め、ハチもそれに応えた。

体格差があったので猫が犬にお手をさせているようにしか見えなかったが…。

 

 

 

参加者たちが帰路につこうとしている中、

マオとタマは名残惜しそうにしばらく雑談を続けていた。

「それにしてもタマさんには下僕が七人もいるんですね、すごいにゃ!」

マオがいった。

「いえ、七人もいると何かと必要経費がかかりまして…。」

 

必要経費ってそれはお金を稼いでそれでえさなどを買っている

にんげん側のセリフといいたいところだが💦

猫目線からすれば、にんげんたちは猫のために働く名誉を与えられ、

まあ、人間も食べていかなきゃならないから「必要経費」として、

食費他もろもろのお金がかかり、

それを差っ引いた収入が猫のものとなる。

七人も「下僕」がいればそりゃ「必要経費」として、

ほとんどのお金が彼らのために消えていき、

タマへの恩恵はほんのわずかとなってしまうであろう。

「だからちゅ~るも、下僕が二人のあなたのほうが普段はたくさん食べることができているはずですよ。」

タマがマオに言った。

なるほど、日ごろめったに食べられないからこそ、

立ち上がって発言をしながらなおかつちゅ~る三本を完食、

すべては執念のなせるわざだったのだな、と、マオは感心した。

 

「だから最近はちゅ~るをより多く彼らに買わせるために、主に子どもに焦点を絞って、おもちゃで遊ぶよりも猫にちゅ~るをあげるほうが何倍も楽しい(*^▽^*)、と、思わせるように日々努力をしているのですよ。」

タマにはタマの事情があるようだ。

「うまくいくといいですね。」

マオは励ました。

 

非常事態が起きない限りもう決して会うことはないであろう二匹もこれで別れた。

 

何の変哲もない一般猫マオにとってははじめての「にゃん集会」

 

勝手がわからず私語を注意されるだけで終わったマオであったが、

それなりに有意義だったと思えはした。

しかし自分のような一般猫まで参加するようになる状況は

生きてる限りこれを最初で最後にしてもらいたいものである。

 

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片手でちゅ~るを持ちながら、

もう一方の片手で手振れ無しで撮影するのは難しいぜよ(マオの下僕)💦

 

 

作者あとがき(*^▽^*)。

「にゃんにゃん緊急集会」第五話でようやく完結です。

考えたころは三回くらいで終われると思っていたのですがニャ( ̄▽ ̄;)…。

 

マオさんは私語を注意されただけでいいところなしでした。

人間の会議でも新人に発言の機会が与えられることはめったにありませんからね。

 

他に紹介してなかった登場ニャン物として、

ノラリーダーさんに特にモデルはいないのですが、

性格的には『じゃりン子チエ』の小鉄とかアントニオJr. 、

ただ、この漫画の舞台は大阪ですね。

ノラリーダーさんはハチ公の銅像の近くの住民なのでおそらく江戸っ子です。

あと最近のアニメ『ワンピース』のネコマムシのだんなのイメージも背負ってるな。

いろいろごちゃまぜなので言葉使いもドコ産なんだか

わからない感じになってしまいました。

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見た目としてはこんな感じになるかな👆。

 

話に出てきた「猫組織」はやはりかの有名なNNNでしょうね。

ぽぽんたさん(id:mgpoponta)のまんがでも出ていますが、

議長猫のイメージはモフモフのボス、

第三話ででてきた議長を「お花畑」と揶揄していたのは、

暗殺課にいる(いた)だれか?でしょうね。

(すいません、ぽぽんたさん、設定勝手に使っちゃって💦)

 

会議は踊ったがにんげんのように「されど進まず」ではなく、

やはりそこは猫、ニャンパラリン\(◎o◎)/!と着地して見せてくれました。

 

ではまた(^^♪。