気になる芸能&社会ネタを時々扱っては、ぼやいたりするのにお付き合いいただいております。
身内が身内をさばいているだけのBPO
以前扱ったフジテレビのテラスハウスの案件で、BPO(放送倫理・番組向上機構)の見解が公表されました。
BPOに関しては過去記事でちょっと言及したことがあります。
テレビ番組による人権侵害などを、被害者が訴えたり、直接の被害を被ってなくても問題ありとみなした番組について視聴者が意見を出したりできるところです。
BPO | 放送倫理・番組向上機構 | Broadcasting Ethics & Program Improvement Organization
とはいうものの中の構成員はほとんどがテレビ業界関係者で、身内が身内を調査して裁くようなものです(もちろん法的拘束力無し)。
昨今高まる放送業界への批判に対し、アリバイ作りのために存在しているだけのものです。
そういった組織でもさすがにフジのテラスハウスの案件は放送倫理上問題ありとの判定を下さざるを得なかったようですね。
しかし「人権侵害」を認めなかった、やはり身内に甘い!
BPOの判断に自死された木村花さんの母親は落胆の色を隠せませんでした。
テラスハウスの事件おさらい
過去記事のリンクばかりになりそうですが、テラスハウスの事件をおさらいします。
フジテレビのリアリティ番組「テラスハウス」にて番組スタッフが女子プロレスラーの木村花さんを「悪役」にすることで番組を盛り上げようとしたきらいがあり、台本のあるドラマと違いリアリティ(事実)と銘打っている番組にて彼女がスタッフに強要された「蛮行」がSNS上で炎上。
その後彼女が自死したのち、フジテレビは卑怯にも自分たちの責任は認めずSNSの書き込みのみをフジの番組のMCなどに罵らせていました。
SNSのみをののしったタレントたちの卑怯さ
BPOが所詮身内に甘い組織であることは再確認いたしました。
そして忘れないように木村花さんが自死された当時、フジテレビの情報番組にてSNSに責任転嫁した有名タレントたちの発言を上げておきます。
まず坂上忍が司会の「バイキング」では、
「リアリティ番組だからって真に受けてマジで抗議(誹謗中傷)の書き込みする奴がバカ!」
と、いうコメントが出ていました。
若い男女を一つ屋根の下に住まわせ「実際に」起こることを観察して楽しみましょう、ってコンセプトの番組でしたよね。
「リアリティ」を銘打っておきながら事件が起きた後は真に受けたものが悪い?
それを番組を制作したフジテレビの番組内で言う?
だまされた奴がバカという詐欺師の論理と一緒ですね。
こちらで松本人志がさんざんSNSをののしっていましたが、フジテレビ側の責任について意見を求められると
「番組のせいにすると奴らは卑怯だから逃げ道を作ることになる」
と、理屈こねくり回して逃げる、
卑怯・卑劣なのはどっちなんだか!
この件においてネットだけを批判したらすむと思っていること自体、弱者の視点というのが決定的に欠けています。
そりゃ松本クラスになればスタッフの方が気を使ってくれるでしょうけど、テラスハウスに出演していたのは、まだ売り出し前の若い男女。
嫌でもいうとおりにしないと次に出番を作ってもらえないかも"(-""-)"。
そういう制作側の顔色をうかがいながら出演している立場の人間の気持ちをわかってないし(わかってて「卑劣」にもフジに忖度した可能性もあるが)フジテレビに至ってはそうやって自主的に忖度させてきたことを、優位な立場を利用して強要したパワハラを、自分たちは強制はしていないと言い逃れをいまだに繰り返してますよね。
そういえばテレビ局って政治家の不正に関しては官僚が自主的に「忖度」しても政治家の責任と言ってませんでしたか?
にもかかわらず番組制作側がおなじようなことを弱い立場の出演者にやっておきながら悪いのはSNSのみで自分たちには責任がないという?
そして、それに松本人志など有力タレントが同調してきたんですよね。
松本人志はテラスハウスの件でSNSの中傷をあしざまに言ってましたが、数年前の男性タレントの淫行事件で、相手の少女の素性がSNSで暴かれ叩かれていたのを絶賛していました。
相手の少女は悪いことしたけど、木村花はしてない、なんて言い訳は通用しませんよ。
その悪くない花さんを悪いかのように演出して放送していたのがフジテレビでしょう。
それに淫行の相手の少女についても必要なのは補導の後の指導・教育。
それをSNSでのリンチ行為を絶賛するなんてほんとうに卑劣なダブスタですね。
☆本日の癒し~ゴニョゴニョ~☆