先日、AEDの使い方を含めた応急手当の講習を受けました。
内容としては心肺停止状態の人への心臓マッサージのやり方やAEDの使い方。
消防署の職員さんが講師でした。
まずですね、心肺停止の蘇生率は三分を過ぎるとガクッと落ちるのです。
そして通報を受けて救急車が現地に到着するまでの時間は平均で約十分。
そのタイムラグの間の応急手当で心臓マッサージとAEDが関わってくるのです。
心臓マッサージは医学的には「胸骨圧迫」と言います。
倒れている人の胸の真ん中に手のかかとの部分を重ねてのせて押していきます。
リズム的には消防署の職員さんは「もしもしかめよ、かめさんよ~♪」を歌う程度のリズムでやるとかおっしゃってましたね。
調べてみると1分間に100~120回ほどでした。
「アンパンマンマーチ」でも良いとか。
それを二分間続けます。
手先だけでなく押す時には全体重をかけて5センチくらい沈む感覚で。
はっきり言って胸骨折れます、こわ~!
ただ骨折しても心臓を蘇生させる方が大事だから、救命措置で胸骨折っても逮捕されることはないので心配しないで、と、職員さん言っていました。
圧迫する位置は大事で胸の中央より少し下の胸骨の先を圧迫すると、それが内臓に刺さって文字通り「とどめを刺してしまう」状態にも…。
いや、そんなこと語られたらやっぱり怖いでんがな。
私は常々、心臓マッサージの訓練って模型を使わなくても生きている人間同士で練習したらよくね?、と、思っていたのですが、やるとなったら胸骨折れるって話じゃ、そりゃ健康な人間同士でやっちゃいけないですね💦。
二分間続けたらAEDの出番です。
こちらは見本ですがAEDの中身です。
スイッチを入れるタイプと開けたら自動的にスイッチの入るタイプと二種類あって、これはスイッチを入れるタイプ。
「1」と書いている横の青いスイッチをまず押します。
その後はほとんどアナウンス通りにやっていけばいい、中にも説明書きがあります。
中にパットが二つあるので、それを心臓をはさむように張ります。
基本的な位置がこちら。
人によって張れるところが違うので(例えばペースメーカーをつけている人とかはそれを避けて)基本は心臓をはさむようにして電流が流れるようにだそうです。
心臓マッサージは服の上から借りますが、こちらのパッドは直接皮膚に張らなければならないのです。
これまたセンシティブな問題がはらんできますね。
女性の場合どうすんだ?とか。
センシティブと言えば人工呼吸などもどうなる?
私たちが子供の頃の少女漫画は人工呼吸もラブシーン扱いだったぞ。
これも今はちょっと変わっていて、AEDのない昔は二分間心臓マッサージ、そして人工呼吸だったけど、感染症の問題もあるので人工呼吸は省いていいと言われました。
二分間の心臓マッサージ(胸骨圧迫)ってかなりきついそうで、救急隊員だと二分おきに交代したりするとか。
街中とか人が多いところで倒れたら、誰かが胸骨圧迫、その間に誰かがAEDを取ってきてと役割分担もできますが、夫婦二人暮らしで家の中で倒れてしまえば、元気な方が救急車読んでいる間に三分なんてあっという間に過ぎてしまいまんがな…。
倒れるところも運しだいって気がしないでもなかったですね。
習ったことを忘れないうちにざっくりとかいてみましたが、詳しいことは専門のサイトなどで確認してください。
日本循環器学会::コール&プッシュ誰でもできる胸骨圧迫+AEDの蘇生法
最後にマオの健康な寝姿。
肉球マッサージしたいな~!
それではまた(^^♪。