歌手の谷村新司さんが10月8日に亡くなられたと、16日に発表されました。
谷村さんと言えばアリスの時の「チャンピオン」や、ソロの時の「昴」「いい日旅立ち」、最近では「サライ」など有名でした。
戒名は「天昴院音薫法楽日新居士(てんぼういんおんくんほうたくにっしんこじ)」
生前の活躍内容をてんこ盛りにしたようなお名前ですね。
本日は「さらば昴よ♪」のフレーズにちなんで星のよもやま話でも致しましょう。
昴(すばる)とはおうし座の中にあるプレアデス星団の和名です。
秋から春にかけて肉眼でも5~7個の星が固まってみえるとか。
こちらはその星団のイメージイラストです。
某自動車メーカーが似たような星のエンブレムをしていましたね。
すばるとは「統べる」が語源といわれております。
いくつもの星がまとまっているからかな。
清少納言の「枕草子」には、季節ごとにいい時間帯が書かれており、
- 春はあけぼの
- 夏は夜
- 秋は夕暮れ
- 冬はつとめて(早朝)
その夏の項目で
「星はすばる。ひこぼし。ゆふづつ。よばい星、すこしおかし」
と、良いと思う星の名を挙げています。
すばるはさきほどいった「プレアデス星団」
ひこぼしはわし座の「アルタイル」、ちなみに織姫はこと座の「ベガ」です。
ゆふづつというのは宵の明星、夕暮れ時に見える金星のことです。
そしてよばい星というのは流星のことです。
漢字で書くと「夜這星」。
なにわ男子が同じ名の歌を歌っており「名前やばくね」と、つっこまれていたとか。
たしかに「夜這い」っていうと昔のアレな風習を思い出しますからね。
まさか流れ星の別名とは……。
秋の季語です。
ギリシャ神話ではアトラスの七姉妹がオリオンに追いかけられ鳥になって逃げた、と、言う伝承があります。
こちらの過去記事にも書いております。
中国では「昴宿」といわれ、中国の占星術二十八宿の一つとあっています。
中国でも「王や農耕の象徴」であり「財の星」でもありました。
「さらば昴よ」には「物質文明に別れを告げよう」という意味があったという説もあります。ほんとかな?
谷村さんご自身が、歌詞が頭の中に降りてきた、と、摩訶不思議なインスピレーションを主張しておられ、それゆえ宇宙人が作った歌なんて言われてもいるのですね。
なんにせよいい曲です。
ご冥福をお祈りいたします。
☆おまけ~猫の目きらきら~☆
それではまた(^^♪。