好きなアニメと言っても「キャラが好き」「エピソードが好き」などいろいろありますが、シーンとして好きなものといたしましては、
『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』第六十一話「神を吞み込みし者」の冒頭シーンを上げさせていただきたいと思います。
錬金術が使える世界でアメストリスという国を舞台に展開する物語です。
錬金術って魔法のように見えるけど、分子構造などけっこう化学的思考が必要な代物なのよね。その錬金術で万能と言われる「賢者の石」の原材料は生きた人間の魂。
六十一話ではラスボスのホムンクルスが、皆既日食を利用した国土錬成陣で国民すべての魂を「賢者の石」に変えて、神に等しい力を手に入れます。
この惨事を食い止めようとしてかなわず、絶望的な状況に陥る主人公をはじめ人柱と言われたキャラたちの中、エルリック兄弟の父ホーエンハイムは、
「お前が神とやらを手に入れた時から、すでに逆転劇は始まっているんだよ」
決然と言い放ちます。
ホムンクルスの悪だくみを察した時から、計算に計算を重ね、国中に自分の中の「賢者の石」を散らばらせて、国土錬成陣を打ち消す仕掛けを施していました。
その深謀遠慮かっこいい!
埋めたからなんだというのだ、しょせんは点、錬金術の基本は円、と、いうホムンクルスに、
「円ならあるさ、俺にもしものことがあっても、勝手に発動する飛び切りでかくてパワーのあるやつがな」
「日食によって大地に落ちる月の影さ」
そう言った途端、皆既日食でできた月の影が国土全体を覆うシーンに切り替わり、国内の各地に埋められた賢者の石(かつてホーエンハイムが生きていた古代都市クセルクセス人たちの魂)が発動します。
ホムンクルスに取り込まれていたアメストリス人の魂が解放されて、各々の身体のもとへ戻り、赤ん坊の泣いているシーンから続々と人々が意識を回復していくシーンへ。
そして「やっと見つけた、新しい朝は~♬」と、いつものオープニング曲。
シドの『レイン』が流れるのです。
この冒頭のシーンだけをね、何回も繰り返し見るくらい好きなのですよ。
このあともスカーがラースを倒した後、ホムンクルスによって阻害されていたこの国の錬金術を正常に戻す「逆転の錬成陣」が発動させ怒涛の反撃が始まる、まさしく神回なのです。
(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪。
それにしても、アニメにおける錬成陣、あるいは魔法陣って、デザインがいろいろあって面白いですね。時間があれば、いろいろ研究してみるのも楽しそうです。
こちらは『鋼の錬金術師』のなかにある錬成陣(フリー画像より)
いらすとやの絵で組み合わせた「ニャガネの錬成陣」なんてね。
人体錬成とおなじくニャン体錬成もできません。
それではまた(^^♪。