今年は5月1日に元号が変わりましたので
それに合わせて婚姻届けを出す「令和婚」なるものが流行り
そのためだけの窓口を設置する自治体もありました。
それゆえ今年の6月のいわゆるジューンブライドは
あまり注目されないかなと思いきや
大きな話題が飛び込んできました。
今日は朝からどのチャンネルも御二方+しずちゃんの記者会見の様子を放送。
ジューンブライドとは
6月に結婚する花嫁は生涯幸せな結婚生活をおくれるという
ヨーロッパ発の言い伝えに基づいています。
末永くお幸せに!
ギリシャ(ローマ)神話の神々
6月をあらわす英語「ジューン(June)」とは
ローマ神話の結婚の女神ジュノーに由来します。
ここでローマ&ギリシャ神話について
少し整理いたします。
ヨーロッパ文明の祖といわれるギリシャ文明、
そこから少し遅れてヨーロッパで覇権を握り
大帝国を作り上げたローマ文明。
その流れから二つの神話は若干の違いはあれどほぼ同じ。
ギリシャ神話の登場人物が名前だけ
ローマ風に変わって物語が伝わっていきました。
- ゼウス(ジュピター)全知全能の神
- ヘラ(ジュノー)結婚、家庭の女神
- アポロン(アポロン)太陽神
- アルテミス(ダイアナ)月と狩猟の女神
- ヘルメス(マーキュリー)旅と伝達の神
- アフロディテ(ヴィーナス)愛と美の女神
- アレス(マルス)戦いの神
- ポセイドン(ネプチューン)海の神
- ハデス(プルート)冥界の神
みなさまもどこかで聞いたことのある有名どころの名前、
最初に挙げたのがギリシャ神話、
カッコ内がローマでの名前です。
何をつかさどる神かというのも記しておきます。
最高神ゼウスの正妻ヘラの逸話
ギリシャ神話の方が個人的になじみやすいので、
ここからはヘラと呼びますが、
ヘラはゼウスと結婚し通説では四人の神をもうけます。
最初の子はヘパイストス、
しかしこの子は両足が曲がって生まれるという
今でいうところの「五体不満足」であったため
海に捨てられてしまいます。
これは古代においては女性の出産年齢が低く
最初の出産時にはこうしたケースも多々あったことが
反映されているといわれています。
日本神話でもイザギとイザナミの間にできた
最初の子はヒルコと呼ばれるのですが、
三年たっても足腰が立たず捨てられたました。
日本とギリシャ神話の共通点としてよく挙げられている逸話です。
海に流されたヘパイストスはその後
海の女神 テティスに拾われ育てられました。
炎と鍛冶をつかさどる神です。
その後ヘラは、戦いの神アレス、出産の神エイレイテュア
そして青春の神ヘベを出産します。
ゼウスは結婚後もあちこちの女性に手を出し、
そのたびごとにヘラが相手の女性をひどい目に合わせる話が
数多く伝わっているので嫉妬深い女神という評判もありますが、
それって悪いのゼウスじゃん(ーー;)。
太陽と月の神の誕生の逸話
特にすさまじいのが、
ゼウスがレトという女神を愛し彼女が身ごもると
ヘラは彼女に出産の場所を与えないように命令します。
レトは放浪の果てにポセイドンの援助で
とある島におちつき陣痛が始まるのですが、
ヘラは自分の娘である出産の女神エイレイテュアを引き留めていたため、
レトは9日9晩、耐え抜いたのちに
アポロンとアルテミスの双子の神を出産したとあります。
9日も続く陣痛、出産経験のない私でもぞっとする話だ!
その間ゼウスはいったい何をやっていたのか?
何もやっていません"(-""-)"。
ヘラの目を盗んで協力する神はいたけど、
ゼウスはほんとに何もやっていません…。
父神ゼウスの手を出すだけ出しておいて
責任をとろうとしない自分勝手で無責任な態度のせいで
アルテミスは男嫌いになってしまったという解釈になっています。
まあ、ゼウスがあちこちの女性に手を出して子供を作る話は
古代ギリシャにおいてどこの名家も自分の家系は遡ると
全知全能の神ゼウスにたどり着くと主張したがったので、
数多くの逸話ができてしまっただけなのですが…。
個人的な見解ですがアポロン、アルテミスという
太陽と月の双子神の誕生におけるすさまじい話は
貴重なものほど産み出されるのにより多くの苦労がある、
いわゆる「産みの苦しみ」をあらわしているのかな ?と。
嫉妬深い、いわゆる怖いイメージもあるヘラ(ジュノー)ですが、
家庭を守るという点ではこれほど頼もしい女神はないということです 。
☆本日の癒し~猫もラブラブ♡~☆