『魔女の宅急便』を推しましょう。
魔女と黒猫の定番の組み合わせは、中世のヨーロッパではかなり悪いイメージでした。
ハロウインアレンジが似合いますな。
猫は紀元前にはエジプトのバステト様に表されるように聖なるものでしたし、イスラム教でも教祖のムハンマドの好きな動物だったので大事にされていましたが、なぜかキリスト教では敵視されていました。
異民族や異教の崇拝の対象を、邪悪なる者としてみなすのは文化人類史ではよくあることです。
特に黒猫はその色ゆえに隠れやすく、魔女のパートナーとしてふさわしいとして断罪の対象とされてしまったのです。
黒猫、うちは直接かかわりのあった子は数匹しか知らないけど、みんな性格のいい子だったのですけどね。
その魔女+黒猫の定番イメージをうまく逆手にとって可愛く描かれたのが魔女の宅急便です。
その件に関しては、黒猫チビの生涯を描いた記事でも扱いました。
ヨーロッパの魔女狩りでは猫も多く被害にあいました。
特にベルギーのイーペルでは、毛織物が盛んな街で、織物を食い荒らすネズミを退治する猫は退治にされていたのに、魔女狩りの嵐が吹き荒れると風評被害などを避けるために、猫を塔から落としてコロす儀式までしていました。
その歴史の反省からイーペルでは三年に一度、猫祭りという世界でも有名な祭りが開かれます。
こちらは幽霊になったヒロイン(のちに精霊となる)と黒猫のコンビのお話です。
黒猫クロはイーペルで殺された猫という設定にしています。
第50話はその時のエピソードを書いたお話です。
イーペルの話を一度がっつり書いてみたくて作ったエピソードなのね。
物語そのものはイーペルの設定何の関係もなく進みますけど('◇')ゞ。
黒猫ばっか見るんじゃねえ(マオ)。
ひがんでおります。
僕の相手をしろ攻撃、必殺技へそ天!
それではまた(^^♪。