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さすらいの伊東祐介【草燃える】~歴代大河ドラマの印象に残ったオリジナルキャラ1~

8月30日、長らく中断していたNHK大河ドラマ

麒麟がくる』再開です

\(^o^)/!

 

今度はできれば中断なしに、最期(本能寺の変とその後)まで放送してほしいですね。

 

 

麒麟で言うなら東庵・駒・菊丸

一年という長丁場のドラマに奥行きを持たすため、NHK大河では歴史的記録や原作にはない架空の人物を活躍させそれらが注目される場合も多々あります。

 

麒麟がくる』の場合、医者の望月東庵(堺正章)、助手の駒(門脇麦)、さらに実は徳川(松平)方の忍びだった菊丸(岡村隆史)などのキャラがそれにあたりますね。

 

今回の記事は歴代大河にもいた、そういうオリジナルキャラの話です。

 

私にとって初めての大河ドラマは?

私が初めて視聴した大河ドラマは1979年放送の『草燃える』です。

鎌倉幕府初代将軍・源頼朝の妻北条政子を主人公にしたドラマです。

北条政子役・岩下志麻 源頼朝役・石坂浩二

永井路子さんの『北条政子』他、鎌倉時代を舞台にした複数の小説がもととなっております。

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 NHKのHPより

 

北条政子の生涯をざっくり説明いたしますと、

伊豆の豪族北条時政の長女として生まれる。

兄弟は兄一名、弟二名、妹四名、さらに異母弟一名。

(この中でも同母の兄三郎宗時、弟小四郎義時など、物語のキーパーソンとなるので記憶しておいてください。)

 

二十一歳の時、源氏の御曹司で当時はまだ伊豆の流人であった源頼朝と結婚する。

打倒平家の旗印として頼朝が担ぎ上げられ、一時は窮地に陥るも平家打倒を果たし鎌倉に御所が置かれるようになる(1180年)

 

朝廷より頼朝に征夷大将軍の宣下がなされる。(1192年)

 

権力者は一夫多妻が当たり前の時代にそれを許さず、夫頼朝の愛妾の家を焼き討ちさせたエピソードは有名。

 

頼朝との間に二男二女が生まれるもことごとく政子より先に非業の死を遂げる。

 

源頼朝の血筋が途絶え鎌倉が混乱しているのに乗じて、執権としてトップに立っていた北条義時(政子の弟)から政治の実権を奪い返すため、後鳥羽上皇が挙兵(承久の乱1221年)

動揺する鎌倉武士たちに初代頼朝の恩を政子が説いたことから武士たちの結束は揺るがず上皇は破れ島流しとなった。

 

夫頼朝の死後出家したことから「尼御台」と呼ばれていたが、三代将軍実朝が暗殺され頼朝の血統が途絶えた後、京からお飾り将軍を迎え実権を握り「尼将軍」と呼ばれた。

その後の鎌倉幕府は小四郎義時が祖となる北条得宗家が実権を握る。

 

まあ、こんな感じですかね。

端折ってみたけど、それでもなかなかのボリュームですね。

 

さすらいの伊東祐介(滝田栄

やっとタイトルに即した話ができる💦。

 

伊豆伊東の豪族伊東氏の庶子という設定ですが、実在の人物でなく原作にも登場しない大河オリジナルのキャラです。

 

話は主人公の北条政子がまだ独身の頃から始まります。

 

政子の弟の小四郎義時と親友だった伊東祐介は実は政子にひそかに恋をしていました。

 

おりしも政子は流人源頼朝からも恋文をもらい、彼と一緒になりたいと思うも父の時政は大反対。

しかし平家の横暴に嫌気がさしていた兄の三郎宗時は政子と頼朝を一緒にさせることで源氏の御曹司を取り込みたいと思っておりました。

しかし父はその動きを察し政子を無理やり伊豆の有力者山木氏に嫁がせようとします。

 

三郎宗時はどうしようかと思っていた時、伊東祐介の政子に対する恋心を知り、山木氏に嫁ぐ途中の政子をさらえば一緒にさせてやる、と、彼をたきつけます。

 

政子どのが自分のものに!

 

と、喜んだ祐介は彼女を連れ去るも、途中「はい、ご苦労さん!」といった感じで、政子は祐介のもとから引き離され、頼朝のもとへと連れていかれるのです。

 

「話が違うじゃないかあ(;゚Д゚)!」と祐介激怒!

 

しかし三郎宗時の手下に袋叩きにされてしまいます。

遅れてやってきた親友の小四郎義時に、

「お前もこのことを知っていたのか!」と迫ります。

 

小四郎義時の方は事情を知らなかったのでうろたえるも、この辱めを恨みに思った祐介は源氏や北条に敵対するようになります。

 

彼女を連れ去られた後の「政子どの~!」という絶叫は今でも記憶に残るほどインパクトのあるシーンでした。

 

源平の戦いで伊東氏は平家方につくのですが、三郎宗時を追いつめとどめを刺すのがこの伊東祐介となっています。

 

彼は平家滅亡の後は盗賊団に入ったり、木曽兄弟の仇討に関与したり、最後には琵琶法師となります。

 

オリジナルキャラには主人公たちとは違う立場に立たせ、様々な経験をさせることで多様な角度からその時代を映し、物語に奥行きを持たせる役割があるのですね。

 

かつて竹中直人主演の『秀吉(1996年)』で、秀吉の幼馴染がんまく(赤井英和)が後の石川五右衛門で、主人公と異なる立場のその時代の人間を描いていたのと似ています。

 

草燃える』で印象に残ったオリジナルキャラは他にもいますので、それはまた次回にお話しいたします。

 

 次回記事です👇

mishablnc.hateblo.jp

 

☆本日の癒し~愛は裏切っちゃいけませんな~☆

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人間ってずるいですにゃ(チビ&マオ)