愛の前立てで有名なのは?
うちの先祖のはなし
NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』は、源平合戦のラストバトルといえる「壇ノ浦の戦い」が終了し、一つの山場を越えました。
実はうちの旦那は九州に数多くある平家の落人村と言われる地域の出身で、
「自分の先祖がやられるのは気分悪いな。」
なんて言いながらドラマを一緒に見ていました。
ちなみに私の父方は中国地方の有力大名に仕えていた武士でした。
しかし関ヶ原の戦いで西軍(負けた方)の属していました。ご先祖討ち死に、家は江戸時代には土豪に戻っていたようです。
よく見りゃ夫婦そろってご先祖負け組┐(´д`)┌ヤレヤレ。
『天地人』のあの人が⁉
うちの家系はさておき、今年放送している鎌倉時代の歴史的登場人物と戦国時代の有名人が、いわゆる先祖と子孫の関係にあったりするのです。
取り上げるのは2009年に放送された『天地人』の主人公、直江兼続です。
上杉景勝に使えた文武両道と言える武将。
兜の前立てに「愛」の一文字をつけていることで有名です。
演じたのは妻夫木聡さん。
そして直江兼続の親友だった石田三成を演じていたのが小栗旬さんで、今年の大河の主役・北条義時も演じています。
樋口兼光(先祖)
さてこの直江兼続ですが、源平合戦が起こる前に義経達が倒した木曽義仲の忠臣、木曽四天王と言われた樋口兼光の子孫でもあるのですね。
今年の大河で木曽義仲(青木祟高)にかかわりのある人物と言えば、
この三名しか出ておりません。樋口兼光は今井兼平と兄弟関係にあります。
「平家物語」の中の木曾殿の最期の下りでは別の戦場にいて、その後捕らえられ、主君も兄弟もみな死んだことを知り涙する場面が語られています。
直江兼続(子孫)
直江兼続はもともとは上杉家の家臣の樋口家の生まれです。
小姓として上杉謙信の甥の景勝に仕えます。
景勝の側近だった直江景綱の娘お船の夫信綱が、家臣同士の争いに巻き込まれて命を落とし、二人の間に子供はなく直江家断絶の危機に陥ったのです。
そこで兼続が婿養子に入り直江姓を名乗るようになるのですね。
前々から直江家の名前のラインが「景綱」から「信綱」、ここまではわかるけど、なぜ「兼続」?と、不思議に思っていました。
主君の景勝や謙信とも同じ字はないです。
昔の武家は血縁関係や主従関係で共通の漢字を持つのが常でしたからね。
でも樋口兼光という名から一文字もらって「兼続」ならなるほど納得。
兼光のごとき忠義を尽くす、兼光に続けって意味だったのでしょう。
戦国武将とのかかわりその他
その他気になるのは、同じく源氏を名乗る武田。
八嶋智人さん演じる武田信義がかの有名な戦国武将の武田信玄の先祖です。
鎌倉時代は同じ源氏と言っても、息子を誅殺され家臣の一人のような立場に追いやられます。でも血筋が絶えてしまう頼朝とは逆に、甲斐の地に根を張りかの有名な武田信玄へと繋がっていくのです。
その武田と争ったり同盟関係になったりしていた戦国時代の北条家。
中井貴一が主演の『武田信玄』では杉良太郎さんが三代目の氏康を演じていましたが、ここの家系と鎌倉時代の北条家とは縁もゆかりもありません。
伊勢新九郎という人物が妹を今川家に嫁にやり、その後関東で勢力を伸ばしおさめるのですが、かつて鎌倉時代に権力を握っていた北条にあやかってその姓を名乗るようになるのです。
歴史好きが大河を見ると、ほぼネタバレ状態で、歴史的有名人をどう描くのか?と、わくわくするのが常です。そして一つのドラマだけでなく昔放送された大河も思い浮かべながら、あの人とあの人が、と、思いをはせるのもまた楽しみなのですね。
もう一つマオのコスプレ。
それではまた(^^♪。