今回は大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の話です。
ドラマでは初代将軍源頼朝が亡くなり、二代将軍頼家の時代に入っています。
数十年前の北条政子を主役とした『草燃える』では、この頼家を郷ひろみさんが演じていましたが、傍若無人なバカ殿という印象しか受けませんでした。
北条政子=北条家の視点で描かれているドラマでしたからね。
(義時も北条の出ですが…。)
ここから先は歴史ネタばれにもなりますが、『草燃える』では郷ひろみこと源頼家が病に倒れている隙に北条が比企を滅ぼします。
比企氏の出の頼家の妻と幼い息子も命を奪われてしまいます。
病から回復した頼家は激高し、復讐として北条を撃て、と、命じますが、従う家臣はもはやいなくなっていました。頼家が伏せている間に弟の実朝を将軍にするという知らせをすでに京に送っており、頼家は将軍ではなくなっていたからです。
そして頼家は伊豆の修善寺へと幽閉されます。
永井路子原作の『草燃える』の場合、政子は息子の頼家を愛してはいるものの、乳母である比企氏に頼家を取られた状態で、その対立をクローズアップしていました。
しかし今年の鎌倉殿では、頼家は比企氏のことも信用していない様子。
かつて曽我兄弟の敵討ちが絡んだ富士の巻狩りで、義時の息子の金剛に器量が劣るさまを描かれてなお、必死に後継者たるものを身に着けようとする少年万寿(頼家)には、単純に「バカ殿」とはいえないものを感じさせました。
こちらの記事でもその点について述べています。
頼家が成人して将軍職に就いた後、安達氏の妻に横恋慕した際のクズエピソードなどもりこんでましたが、不憫さは感じさせますね。
『草燃える』では長男頼家が比企サイドなのに対し、次男実朝は乳母が政子の妹と全成なので北条サイドときっちり色分けされていました。
それが『鎌倉殿の13人』の前々回の放送では「叔父上を見ていると父上を思い出す」と、頼家が全成に語り、そんな風に言われたことで、時政とりくの圧力で呪いをかけていたけどやめてしまう話が胸にきます。
単純に敵味方に分かれる話ではない描き方なのですね。
阿野全成は前々回では北条にそそのかされ、前回では比企氏にそそのかされて、呪いに手を染めてしまいますが、気のいい愛妻家だった人の最後が悲しすぎましたね。
明後日の放送ではついに比企氏と北条氏の激突でしょうか?
以前の放送で、比企氏の出の側室のせつが頼家を支えようとするセリフが、細かくは覚えてないけど、秀逸すぎて死亡フラグが立っているようにしか見えなかったのですけどね。
頼家の側室のせつこと若狭局は幼い息子一幡とともに命を奪われるので、これまた悲しいシーンになりそうです(歴史ネタばれごめん(≧◇≦)!)。
☆おまけ~元服(成猫)前のマオ~☆
お腹にもたれかかる甘えたさん💛。
それではまた(^^♪。