昭和ネコ令和を歩く

~Show a Cat walk in 00~

読んだ当初良さがわからなかった『二十四の瞳』

今週のお題「読書感想文」

感想文、どうやってごまかしたんだっけ?

小中学校の夏休みといえば宿題の一つに「読書感想文」ありましたよね。

いまでこそ、こうやってブログにて、あれやこれや文章をつづっている私ですが、当時は感想文を含む作文が大の苦手でした。

 

小学校の何年生の時かは定かではないのですが、課題図書の一つにあった『二十四の瞳』を読み終わったのはいいが、何の感想もさっぱり湧いて出なかった記憶があります。

 

この物語のどこが課題図書になるくらいいいのか?

 

自分が小学生だった昭和五十年代。

今のような少子化ではなく、その逆で一クラス四十人以上というのが普通の状態でした。

 

離島の美しい自然を背景にした一クラス十二人の子供たちと先生の心の交流。

工場が立ち並び、しょっちゅう光化学スモッグが発生して、時には体調をくずす環境に置かれた小学生といたしましてはピンとこなかったのですね。

十二人の登場人物(生徒)の名前と性格を覚えるのが大変だったと、いう記憶しか読んだ当時はなかったです。

それについての感想文をどうごまかしたのかもいまとなっては忘却の彼方です。

 

二十四の瞳』をもとにした作品あれこれ

その後大学時代にテレビでたまたま見た白黒画像の映画『二十四の瞳』にて昔わからなかったこの作品のキモのようなものがわかりました。

 

例えば、なぜ冒頭の小石(大石)先生初登場のシーンで、彼女が自転車に乗っているところが描かれていたのか?

 

自分が小学生の頃は自転車は当たり前の乗り物で、むしろ乗れないヤツは「早く練習しろ」と周囲につつかれるくらいのものでした。

でも、小説内の時代では洋装で自転車に乗るおなご。

それ自体が奇異にみられることもあったという背景があったのですね。

 

そんなハイカラ女子の先生と子供たちの心の交流。 

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自分を「今」取り巻いている時代や環境とそれとは違う背景の相対化は、それなりに年を重ねてからでないと無理。

大学生なら作中の十二人の子のいたいけな姿になごみのような感覚を持つかもしれないけど、小学生が作中の小学生にそういう感慨を持つことのできるヤツがいたら、逆に怖いわ💦

 

ちなみにこの『二十四の瞳』は、何度も映画やテレビドラマ化されているようで、上記で語った白黒のはおそらく1954年の高橋秀子さん主演のものだったのでしょう。

その後1987年にも田中裕子さん主演で作られています

 

余談ですが郷ひろみさんの歌『2憶4千万の瞳』って、絶対に『二十四の瞳』を意識してタイトルつけているよね。

確かに当時の日本の人口1憶2千万×2でこの数字になるけどうまいね。

 

☆本日の癒し~いたいけな瞳~☆

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ユズが2017年に産んだ子たちです。

 

もう一丁いきましょう('ω')ノ。

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この前巣立ったばかりのユズの子、白毛はちょっとたれ目気味。