4月27日は「哲学の日」です。
古代ギリシャの哲学者ソクラテスが死刑に処せられた日だからです。
性格悪いなソクラテス
ちなみにソクラテスの妻は悪妻だったので「悪妻の日」とも言われています。
この日はブログ主の誕生日でもあり、正直言っていい気分はしません。
調べてみると、本当に悪妻だったのか?と疑問に思うところも多々あります。
むしろ夫であるソクラテスの方に原因があるようにしか見えません。
神託でギリシャ一智恵があると言われたソクラテスは、それを反証するために町の様々な知者に問答を挑んだと言います。
それで結局ことごとく勝ちますが、それって今はやりの「はい論破!」みたいな感じ?
ソクラテス自身にそんなつもりはなくても、やられている側としてはそういう気持ちになったでしょうね。はっきり言って嫌われるでしょう。
そうやって恨みを買っていったことが
「アテナの国家が信じる神々とは異なる神々を信じ、若者を堕落させた」
と、曖昧過ぎる理由で「死刑」を宣告させられた原因の一つですからね。
人としての有様には疑問を感じるソクラテス
妻のクサンディッペはヒステリーがひどかったというが、稼ぎもなく街のあらゆる人に問答(ケンカ)を売っているだけの夫なんて文句言われても仕方がないわな。
それでも死刑宣告をされた時は、
「あなたは無実の罪で死刑になるのよ!」
と、いわゆる「ヒステリック」に喚いたそうですが、それ普通に心配してるんじゃないの?夫の不運を嘆いているんじゃないの?
それに対してソクラテスは、
「だったらお前は私が罪を犯して死ぬ方が良かったのか?」
と言ったとか。言ってることは間違ってないけど、人が真剣に心配して嘆いている時にすら、こんな斜め上からひねこびた発言する人ってなんだかいやだわ。
人生最後の時もそれじゃあね┐(´д`)┌ヤレヤレ。
普段から妻との対話において、どれだけ彼女の言動をまともに受けずに、向き合う態度をとってなかったのか、推して知るべしですね。
ソクラテスが彼女と結婚した時は50代で、当時はすでに晩年。クサンディッペは初婚だったのでおそらく10代、その後3人の息子をもうけ、死刑を宣告された時二人の息子は幼かったといいます。
10代の少女が50代の爺と結婚させられ、そいつはろくに稼ぎもせず、なにか言っても皮肉で答える性格の悪さ、よく耐えたな。
それでヒステリーだのなんだの吹聴されてるってひどすぎでしょう。
だいたい、なぜそんなひどい妻なら別れないんだ、という質問にソクラテスはこう答えたとか。
「あれは荒っぽい馬のようなもので、あれになれればどんな馬でも乗りこなせる、つまりどんな人間とも付き合えるようになるからね。」
馬扱いですか?
いくら女性の人権がなかった時代とは言え、生計を共にする自分の子どもを生んでくれた人間に対する物言いがそれとは…。
「賢者」と言っても、人としての有様に疑問を感じるレベルですね。
それを「達観していてすごい」と、いう人が後世にもわらわら出てきているけど、その爺が逆にクサンディッペに捨てられたら、他の結婚してくれる人なんていなかったでしょう。結婚自体、周囲の世話でなされていますからね、ただただクサンディッペが気の毒です。
神格化したがった弟子(信者)たち
あと悪妻説が流布されるゆえんとして、その人物を神格化させたい弟子の存在も重要なファクターになるかもしれません。
以前紹介した夏目漱石の妻のパターンもそうでしたからね。
漱石にしてもソクラテスにしても、自分側にも原因があったにもかかわらず一方的に妻の悪口を弟子たちにくっちゃべったり、それに反論する権利のなかった時代に流布されてきた「悪妻説」なのですから、いい加減取り消したらどうなんだ、と、思うのですけど!
重ねて言うけど、同日に誕生日があって、その記念日に「悪妻の日」が付け加えられているのって結構気分悪いよ。
二千年以上前の君たちから、取り消したうえでちゃんと謝罪もしてほしいくらいだ、と、進撃の巨人のサブタイトルのノリで言っておきましょう。
ユミルを後ろから抱きしめたエレンのようにクサンディッペに、
「お前は○○じゃない、○○だ!」
と、言ってあげたいですね。
☆本日の癒し~耳ピン兄と耳ダレ妹~☆
すでに仔犬たちは巣立っているのですが、まだ写真整理ができていません💦。
こちら巣立つ一週間ほど前の画像です。
兄は片耳だけぴんと立っていて、妹は両耳ともまだ垂れ下がっています。
耳が立っていたり垂れ下がっていたりするのは、耳の厚さの違いによるものです。
いずれ成長して充分に耳が分厚くなれば、豆柴ワンコの場合はピンと立つのですけどね。
耳はレーダーだ、大事にしろよ(マオ)。
それではまた(^^♪。